
シアターの間で見られたアニメのあらすじ紹介

シアターの間で見られたアニメの表紙
『誕生? カービィのおとうと』(たんじょう - )はアニメ『星のカービィ』の第15話のサブタイトルである。初回放送日は2002年1月12日、初回放送の視聴率は5.0%[1]。
登場人物[]
- メインキャラクター
ほか
- ゲストキャラクター
あらすじ[]
村の外れの木陰で読書をするフーム、その近くの崖上で缶蹴りをして遊ぶカービィ、ブン、イロー、ハニー、ホッヘ。遊び慣れていないカービィは要領の悪さに文句をつけられ、缶を追って崖から転げ落ちてしまう。フームはカービィをいじめていると怒るがブンたちはまともに取り合わない。フームはいつも赤ん坊扱いされるカービィには弟が必要かもしれないと考える。
カービィの遊び相手となるおもちゃを探すためおもちゃ屋に来た大臣家族。ガングは仕入れた覚えのないとあるおもちゃをうってつけだと勧める。その晩カービィにプレゼントされたそれは、電池で動く犬のロボットだった。ロボット犬はすぐにカービィに懐いてどこまでも着いてくるが、カービィは怯えて逃げ回るばかり。しかし兄としての自覚も生まれており、トッコリがロボット犬を突き回すと怒り顔で反抗の意を示し、ロボット犬が川に流されそうになったら吸い込みで助けた。
森の奥でパイナップルを分け合おうとするカービィ。ロボット犬は爪からナイフ、口からドリルとおもちゃらしからぬ機能でジュースを作り上げる。後をつけて様子を見ていたブンたちも分けてもらおうと出てくるが、ロボット犬はドリルの先からジュースを噴射し追い払ってしまう。そのことに怒り、ロボット犬を置いて帰ってしまうカービィ。しかしロボット犬は夜になってカービィの家にやってきて、吠えてカービィとトッコリを叩き起こす。トッコリに表に締め出されたカービィは木の上でロボット犬を寝かしつけるのであった。
フームとブンが再び村でカービィとロボット犬に会った時には、カービィはロボット犬に道路の渡り方を教えており、すっかり兄弟のようになっていた。イローとホッヘはハニーの制止も意に介さずロボット犬を捕まえもっと機能を見ようとするが、防衛機能が発動し電気ショックで3人とも焼き焦がされてしまう。その晩二人が海辺の砂浜で魚を食べていると、そこに装甲車に乗ったデデデとエスカルゴンが現れた。自分の持っていない電子ペットを猛烈に羨ましがりおもちゃ屋に押しかけるデデデだが、どこから仕入れたのかわからないため取り寄せもできないと断られる。こうなれば手段は選ばないと目を光らせるデデデ。その頃カービィを寝かしつけるロボット犬のバイザーは、赤く点滅していた。
日が明け、フームはロボット犬が電気ショックを放ったことを聞いておもちゃ屋に走る。そこでデデデもロボット犬を求めおもちゃ屋に来ていたことを知り、さらに外箱に怪しいマークを発見。一方デデデとエスカルゴンはロボット犬を手にするべく探索、牧場で昼寝していた所をバキュームで捕獲に成功していた。フームは調査の末、ロボット犬はデデデも知らないホーリーナイトメアトイズの魔獣かもしれないと察知する。カービィにもう近づかないよう説得しようとするも、カービィは聞かずにロボット犬を探し呼び続ける。デデデ城に囚われていたロボット犬はその声に呼応し、ペットモードから攻撃モードにモードチェンジ。凶暴魔獣用の檻を破壊して、ワドルディたちを電気ショックで無力化し脱走する。カービィと再会を果たしたかのように思えたが、その破壊力に目をつけたデデデが諦めずに追いかけてきていた。ロボット犬は威嚇や泥かけでデデデたちを巻き海辺の断崖へ逃げる。カービィを探していたフームとブンも合流しロボット犬が魔獣かもしれないと警告するが、カービィはなおもロボット犬をかばい続ける。フームはカービィを引き離そうと叫んで駆け寄り、逃げようとしたロボット犬が崖から落下。カービィも後を追って海へ飛び込んだ。
カービィは必死に荒波をかきわけ、フームとブンの声も無視しロボット犬を助けようとする。しかしロボット犬はもうカービィと長くはいられないと悟ってか、魔獣としての機能であるカービィ排除用の自爆機能を作動させ始めた。カービィはどうにかロボット犬の元まで泳ぎ着き、呼びかけるが返事はない。60秒のカウントダウンが進む中、ロボット犬の脳裏にはカービィと過ごした日々の思い出が巡っていた。赤く点滅するバイザーから涙を流すロボット犬。カービィを押し除け、ボートで迫り来るデデデの網に自ら飛び出す。直後後を追いかけようとしたカービィの目の前で、ボートは大爆発に包まれた。呆然とそれを眺めるカービィ。頭に落ちてきた赤い破片を見ると、それは焦げついた片耳のパーツだった。
夜になっても砂浜で海の向こうを見続けるカービィ。ロボット犬が魔獣だったかどうかはフームたちにはわからなかったが、カービィにとってよい弟だったことは確かだった。岩陰から見守る二人の元に、別の形のロボットを持ったガングが現れる。精一杯ロボット犬を再現しようとしたが、うまくいかなかったのだという。きっとカービィは気に入らないだろうと落ち込むガングを、フームは気持ちはわかってくれると励ます。ふと夜空の星座にロボット犬の姿を見出したカービィは、歩み寄って手を伸ばすが届かない。カービィの呼び声が響く海に、流れ星が消えていった。
次回予告の台詞[]
フーム:カービィに可愛いおとうとがあったらいいな。彼も少しはしっかりするかも。と思ってたらそれが本当になった!ちっちゃなロボットなんだけど、いたずらでちょこまか動いてばっかり。ふふふ、カービィったらすっかり兄さん気取りで道の渡り方教えてる。いつまでも仲良く暮らせたらいいね。次をお楽しみに。
海外でのサブタイトル[]
言語 | 名前 | 意味・由来 |
---|---|---|
英語 | Kirby's Pet Peeve |
カービィの悩みの種[2] |
備考[]
- このイヌ型電子ペットは当時人気のあった「アイボ(AIBO)」や「プーチ」が元である[3]。
- 劇中でイロー・ハニー・ホッヘがデデデのことを「おじさん」と呼んでいる描写があるため、この3人はデデデと面識がなかったかと思われる(但し、第6話で村人全員テレビを見ているはずであり、特にホッヘに関してはテレビに映っているデデデを見て「デデデ様がそばに居るみたい」と発言している)。
- なぜかこの話ではブン・イロー・ハニー・ホッヘがカービィに対してやけに意地が悪い。
- イヌ型電子ペットは魔獣なのか不明としているが、この玩具の入っていたダンボールには、ホーリーナイトメアトイズのロゴが刻まれていたため、元々カービィを倒すために送り込まれていたものと考えられる。
名台詞・迷台詞[]
- フームの「カービィをいじめてそんなに楽しい?」という発言に対して「いじめてなんかいねーぞ」(ブン)、「そうよ!勝手に転がったのよ!」(ハニー)
- 「このワシをなぁめるつもりかぁ〜?」(デデデ)、「滅相も、頼まれても嫌です」(ガング)
- 「どこから仕入れたか分からないんで、取り寄せもできません」(ガング) - 小売業者としてあるまじき発言
- 「手を出すなと言われたら!」「なおさら燃える陛下のイヤ〜な性格を理解してないようでゲスな?あのガキ共」(デデデ、エスカルゴン)