カービィWiki
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星のカービィ Wii
KRtDLpackage
日本版パッケージ表面
読み: ほしのかーびぃ うぃー
英名: Kirby's Return to Dream Land
品番: RVL-SUKJ
ジャンル: アクション
対応機種: Wii
Wii U(ダウンロード版)
プレイ人数: 本編: 複数人同時プレイ可能
発売日: [Wii]:
Flag japan 2011年10月27日
Flag usa 2011年10月24日
Flag europe 2011年11月25日
Flag australia 2011年12月1日
Flag korea 2012年9月6日
[Wii U DL版]:
Flag japan 2015年1月28日
価格: Flag japan 5,800円(税込)
[Wii U DL版]:2,700円(税込)
容量: [Wii U DL版]:1180MB
開発元: HAL研究所
発売元: 任天堂
売上本数: Flag japan: 85万本[1]
Flag World: 193万本(出荷,2023年9月)[1]
能力全開。ひとりで、みんなで、遊べるカービィ。

—公式サイトより

星のカービィ Wii』(ほし - )は、2011年10月27日発売のWii用のゲームソフト。北米版のタイトルは「Kirby's Return to Dream Land」。カービィシリーズ21作目。

概要[]

星のカービィ64』と同じく、横スクロールの2.5Dアクションであるが『星のカービィ スーパーデラックス』のようなコピー能力のコマンド技、『星のカービィ 夢の泉の物語』のようなステージ選択画面・ゴールゲーム、そして過去作を髣髴とさせる数々のギミックやステージなども存在する。4人同時プレイが可能。コピー能力には新しい物も登場しており、更に必殺技のような物凄いエフェクトを放つスーパー能力が新しく登場している。コピー能力には帽子も付いており、過去作から形状の変更された物もある。
元々は2006年にゲームキューブ用ソフト(『星のカービィ GC(仮称)』)として発売される予定だったが中止され、その後Wiiへの移行が発表された。しかしその後、開発状況などの公式な発表がなくしばらくの間音沙汰が無い状態であったが、2010年10月の社長が訊く『毛糸のカービィ』内で、『毛糸のカービィ』とは別にハル研でも開発が進んでいることが報告され、2011年1月後半にWiiの新しいカービィのゲームとしてゲームのムービーと共に『年内発売予定』との発表がされた[2]。2011年9月13日のニンテンドー3DSカンファレンス2011にて、日本国内での発売日が10月27日であることがパッケージイラストと共に発表された。

熊崎信也がディレクターを務めた初の完全新作。ゲームシステムだけでなく、ストーリーや裏設定を充実させ、それをスペシャルページで補完していく方法、必要に応じて過去作のキャラも抜擢していく方針など、多くの面で本作のノウハウが後の作品に引き継がれていくことになる。
加えて『星のカービィ64』以来約10年という長い時を経ての据え置き型ハードでの本編作品であったこともあり、シリーズのターニングポイントの一つと扱われている。開発中のタイトル案には『星のカービィ Wii スーパーフレンズ』というものも考えられており、これは今作のシステム、スーパー能力と今作のテーマ「友達」を組み合わせたものだという[3]

2023年2月24日に『星のカービィ Wii デラックス』としてリメイク版が発売された。

開発経緯[]

社長が訊く『星のカービィ Wii』より。星のカービィ GCの記事も参照。

難産のGC版を経て[]

ゲームキューブで開発されていた作品は3つの試作を経てもなお満足できるクオリティを達成できず、難産を極めていた。

本作のディレクター熊崎信也は、試作プロジェクトには関わっておらず、他のプロジェクトの担当をしながら傍目に眺めている状態であったが、その分考えることができたとも語っている。2010年3月頃に、ニンテンドー3DS内蔵ソフトに関わっていた熊崎のもとに企画の話が来て、3つの試作の開発途中のアウトプットを目の前にすることになる。制作期間は1年半。短くも見えるが『USDX』のディレクターも経験していた熊崎は「やってやろう!」と意気込んでいたという。

一方で、試作3つが出口を見つけられなかったという事実は社内に重くのしかかっていた。任天堂企画開発部の山上仁志は、試作3つに関わっていなかったためその中止の理由を探ってもその原因が分からず、既にある素材を活かすのが上手い服部由里絵を指名。「必ず売る」ということを初期に明言し、考えを正確に伝えることを徹底。

チームメンバーは比較的若く、それゆえのパワーで乗り切っていた部分もあったが、伝統や経緯を熟知するベテランメンバーはそうもいかず心配する声も多く上がっていた。そこで、岩田聡が司会となって座談会が行われ互いの心情を確認。熊崎は社内ホームページで常に情報を共有できるシステムを構築することで進行度の「見える化」を行い、熱烈なアピールにより自身に任せてもらえるように働きかけた。試作によって過去の資産が残されていたことも手伝い、2010年10月頃には「量を作れば商品になる」状態までこぎつけて開発は加速していったという。

マルチプレイの実現[]

カービィシリーズは元よりコピー能力の存在によって、プログラムが難しい傾向にあり、マルチプレイを導入すればさらに難しくなることが明白であった。山上は、重荷にならないようにまずは「1人用を完成させる」ことを目標として提示。岩田もまずは1人用を作るという指示が出ていたという。その一方で、最初期から秘密裏にマルチプレイを実現させるという話はしていたという。

4人プレイの提案をするにあたっては、まずは別キャラでも良いものとして提案。その後、開発が進んだ段階で4人全員がカービィを使えるシステムを提案するという形を取ったところ、ハル研側でもそのような意見が出ていたということで4人全員がカービィを使えるシステムに取り掛かることとなる。その一方で、このシステムは厳しいとチーム内では考えられており、元は諦めることも視野に入っていたという。しかし、岩田聡の「プログラマーはノーと言わない伝説」を受け継いでいたプログラマー中野宏晃は「いけます!」と言い放ち、見事実現させた。

最初の試作の時期に考えられていた複数人同時プレイが実現。宮本茂が長年課題として考えていた「横スクロールの複数人プレイ」がカービィシリーズでも完成することとなる。その宮本が手掛けるマリオシリーズでは、『New スーパーマリオブラザーズ Wii』で初めて本編での複数人同時プレイが実現。マリオファンでもある熊崎はこちらもプレイした上で、何か異なる無茶なことをしたいと考え、ヘルパーシステムを参考に「いつでもイン/アウト」のシステムを考案。

元は1人用を前提に作られていた難易度やステージにも、4人プレイを意識した仕掛けやアクションを盛り込み、従来より難易度を高めに設定。この4人プレイを意識した仕掛けの一つがキャリーアイテムであり、取り合いなどのハプニングが発生しやすいようにすると同時に、コピー能力がないキャラでも仕掛けを解けるようになった。

スーパー能力[]

山上はシーン映えする派手さから、マルチプレイと並んでスーパー能力をリクエストしていた。スーパー能力は元々の企画書にはなく、3作目の仕様にあって上手くまとまらなかったものであり、熊崎も当初は恐いと感じていたという。何でも壊せてしまう仕様から実現コストは高かったものの、スーパー能力専用のステージを作ることで、登場頻度を絞りつつカービィらしい印象とテンポも崩さない形を実現させた。

システム[]

従来のカービィシリーズに同じく、横スクロールのアクションゲーム。

今作では4人プレイが可能でカービィ以外にメタナイト・デデデ大王・ワドルディを操作することが出来る(ただし1Pは基本カービィ固定)。2005年E3であった、ヘルパーシステムは廃止されたものの、ヘルパーに乗るというアクションが、仲間に乗るという形になっている。体力はゲージ制。がんばり吸い込み・くちうつしや、仲間を吐き出して攻撃するなどのアクションも可能。いつでもイン・アウトの機能により、好きな時にゲームに参加、退出することができる。仲間の召喚には残機を1機費やすが、体力満タンでアウトすれば残機は1機戻る。また、残機が0でも、2~4Pは体力少なめで何度でも復活することが出来る。一方、仲間が生きていても、1Pがやられてしまうと、そのマップの最初からになってしまう。

今作から登場したスーパー能力は特定の地形やギミックを壊すことができ、壊した後から異空間への入口を開くことが出来る。異空間に入る際に、コピー能力は解除され、後方(時に上方)から迫ってくる壁から逃げつつ先に進み、最奥部で待ち構えるスフィアローパーを倒すことで、エナジースフィアが2つ手に入る。

また今作はクリア条件を満たすことで、難易度の上昇したエクストラモードを遊ぶことが出来るようになる。このモードでは、一部の敵の巨大化(または縮小化)、プレイヤーの最大体力減少(約5分の3)、異空間の壁(ディメンションウォール)の迫る速さの上昇、中ボス・ボスの体力増加、攻撃パターン変化、一部新ボスの追加など、難しくなっており、一筋縄ではいかなくなっている。

ストーリー[]

『星のカービィWii』とは?(公式ホームページ)[]

空から落ちてきた
宇宙船を直すために、
カービィと仲間たちが冒険します。

『星のカービィ Wii デラックス』公式ホームページより[]

ある日、カービィがくらす星『ポップスター』に
宇宙船『ローア』が不時着。
乗っていた『マホロア』を助けるために、
ポップスターのあちこちに散らぱった
船のパーツを集めに出かけます。

登場キャラクター[]

プレイヤーキャラクター[]

仲間キャラクター[]

敵キャラクター[]

ザコ敵[]

ボス・中ボス関連の者を除き、エクストラモードではサイズが変わる者も居る。

レベル8
スーパー能力を持つもの

中ボス[]

エクストラモード、真・格闘王への道では名前にEXがついた強化版になる。

ボス[]

メインモードでは登場しなかったボスを除き、エクストラモード、真・格闘王への道では名前にEXがついた強化版になる。

エクストラモード
  • HR-D3 - エクストラモードで初登場。メタルジェネラル EXのマークがある。
  • マホロア ソウル - エクストラモードで初登場。マホロア第二形態の強化版で、他の強化版と異なり、ソウルが付く。
真・格闘王への道

コピー能力[]

スーパー能力は特定の敵をコピーすることで使用できる。

ステージ[]

レベル1〜5はポップスター。レベル6〜7はハルカンドラが舞台となる。 また、レベル1〜7のアルファベット頭文字を繋げるとCROWNEDとなる(括弧内は日本語版英語表記)。

ポップスター
ハルカンドラ
上記のいずれでもない

アイテム[]

通常アイテム
ポイントスター食べ物は、ステージ上に咲いている、ポップフラワーからも手に入れることが出来る。
  • 食べ物 - 全部で35種類ある。
  • マキシムトマト
  • 1UP - SDXで見られたカービィがバンザイしている形が立体化。反時計回りに回転している。EXでは冠を付けている。
  • キャンディー
  • ポイントスター - 赤いものは10個分、青い物は30個分。EXでは中央が空洞になっている。
  • コピーのもと - 今作では一発系能力のコピーのもとまで23種類全て存在する。主に中ボス・ボス戦前に置かれている。
  • エナジースフィア - 各ステージに3~5個存在する。集めていくとローア内の施設を利用できるようになる。
キャリーアイテム - 持ち運びできるアイテム。これを使って解く仕掛けにエナジースフィアが隠されていることも多い。

チャレンジステージ[]

ローア の部品(エナジースフィア )を一定数集めるとできるようになる。

詳細は「チャレンジステージ」を参照。

サブゲーム[]

同じくエナジースフィアを一定数集めるとできるようになる。詳細は各リンクにて。

100%内訳[]

条件 合計
レベルマップクリア(全7) 6% 42%
エナジースフィア(全120) 0.35% 42%
レベル8クリア 9% 9%
チャレンジステージクリア(全7) 1% 7%
合計 100%

シアター[]

ムービーについては「星のカービィ Wii/シアター一覧」を参照。

セリフ[]

セリフについては「星のカービィ Wii/セリフ集」を参照。

音楽[]

詳細は「星のカービィ Wii/音楽」を参照。

Cut 以上でネタバレ部分は終了です。

制作スタッフ[]

制作スタッフについては「星のカービィ Wii/スタッフリスト」を参照。

海外での名称[]

言語 名前 意味・由来
英語 Kirby's Return to Dream Land (北米版)
Kirby's Adventure Wii(欧州版)

Return=戻ってくる Dream Land=プププランドの英語名
ドイツ語 Kirby's Adventure Wii
キルビィズ アドフェントゥア ヴィー
カービィの冒険Wii
(なお、『Kirby's Adventure』は、『夢の泉の物語』の英語名)
スペイン語 Kirby's Adventure Wii
フランス語 Kirby's Adventure Wii
韓国語 별의 커비 Wii
中国語 星之卡比Wii

その他[]

KirbyWii-SuperCutterHat

没スーパー能力カッターの帽子

  • ディスク解析により、「ヒアーベル(Hearbell)」という没敵の存在が確認された。動作モーションから「壁に張り付きながらカービィが近づくのを待ち、近づいてきたら頬張って吐き出す」というパクトに似た敵キャラクターであることが分かる。
  • 解析により、没になったスーパー能力と思われるカッター・スパークのデータが残っている事が分かっている。また、ゲーム内では使用されていない時計のマークのコピー能力アイコンが存在する[4]
  • 本作はメインモード・エクストラモードに於いて、ボスに負けると、そのまま(リトライ2回目以降から)再戦する際にボスのHPが若干減少するとともに隙が増えるように調整されている。この「手心システム」は『TDX』以降の本編作品でも使われている。
  • 本作以降の作品では連続で敵にダメージを与えると、補正がかかり、与えるダメージが軽減されてしまう。[5]
    • 開発中のタイトル案には『星のカービィ Wii スーパーフレンズ』というものも考えられていた。これは今作のシステム、スーパー能力と今作のテーマ「友達」を組み合わせたもの。また、マホロアを倒した後の光になって消える演出は、重要アイテムを全て手に入れた時のみにする予定であった[3]
  • 2021年にテレビ朝日系で開催された「テレビゲーム総選挙」で45位にランクインし、カービィシリーズの作品で最も高い順位となった。この紹介時にスペシャルコメンテーターの沢村一樹が絵描き歌を歌いながらカービィを描く一幕もあった。
  • 2022年4月27日に『星のカービィ 天駆ける船と虚言の魔術師』としてノベライズされ、熊崎信也が巻末にコメントを寄せている。

攻略本[]

公式サイト[6]にて紹介されている順に記す。

  • 任天堂公式ガイドブック 星のカービィ Wii(小学館) ISBN 978-4-09-106494-3
  • 星のカービィ Wii かんぺきサポートガイド(角川グループパブリッシング、エンターブレイン) ISBN 978-4-04-727757-1
  • 星のカービィ Wii ザ・コンプリートガイド(角川グループパブリッシング、アスキー・メディアワークス) ISBN 978-4-04-886188-5

画像[]

動画[]

脚注[]

関連項目[]

参考リンク[]

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