星のカービィ 夢の泉デラックス
| |
---|---|
| |
読み: | ほしのかーびぃ ゆめのいずみでらっくす |
英名: | Kirby: Nightmare in Dream Land |
品番: | AGB-A7KJ |
ジャンル: | アクション |
対応機種: | ゲームボーイアドバンス Wii U(バーチャルコンソール) |
プレイ人数: | 1 - 4人 |
発売日: | [GBA]: 2002年10月25日 2002年12月2日 [Wii U VC]: 2014年4月30日 |
価格: | 4,800円 (税別) [Wii U VC]:702円(税込) |
開発元: | HAL研究所 |
発売元: | 任天堂 |
売上本数: | :91万本 : 約210万本(出荷,2020年12月)[1] |
“ | さわって、つないで、あそんで、ハッピー! | ” |
—パッケージ裏面より |
『星のカービィ 夢の泉デラックス』(ほし - ゆめ - いずみ - )は、日本で2002年10月25日に任天堂より発売されたゲームボーイアドバンス用のゲームソフト。星のカービィシリーズの第13作目にあたる。『星のカービィ 夢の泉の物語』のリメイク版として製作された。略称は「夢デラ」や「夢DX」。
現在はWii Uのバーチャルコンソールでも配信されている。
概要[]
前述の通り、『星のカービィ 夢の泉の物語』のリメイク作品であり、『星のカービィGBA』からの移行作。グラフィックや音楽の質などが向上している。当時、ゲームは全体的に難しすぎる傾向にあり、ゲームを全く知らなくてもある程度遊ぶことができ、それでいて一定の歯ごたえもある『夢の泉の物語』がリメイクされることとなった。加えて、通信ケーブルを用いた4人までの複数人数の同時プレイが可能(なお、プログラムを担当したスタッフは、この4人同時プレイのプログラミングに苦労したと開発スタッフインタビューで語っており、完成予定の1・2か月前までは正しく動いていなかったという[2])。サブゲームも変更されており、4人までの多人数で遊べるようになっている。
ストーリー[]
タイトル画面を放置すると見られるストーリー[]
FC版のゲーム中のオープニングデモとほぼ同じだが、「ひとびと」が「いきものたち」に変わっている。
ストーリー(公式ホームページ)[]
上記とほぼ同じだが、文章に漢字が使われている。 取扱説明書p.2~p.3の「冒険のはじまり」でも同内容のテキストがある。
- あきれかえるほど平和な
- プププランド
- ここでひとつの事件がおきました
- プププランドの果てには
- 「夢の泉」という
- 「夢」がわくところがあります
- 夢の泉には すべての いきものたちの
- 夢と希望が 集まります
- そして 眠りについた いきものに
- 楽しい夢と 安らぎを あたえるのです
- しかし ある日とつぜん いきものたちは
- 夢を見ることが できなくなってしまいました!
- デデデ大王が「夢の泉」で
- 水あびをして遊んでいたのです
- しかも 夢の泉の力のみなもと
- 「スターロッド」も
- デデデの手下に
- 配られてしまったようです
- カービィは
- みんなの楽しいおひるねタイムを
- とりもどすため
- 冒険のたびに でたのでした・・・
変更点[]
以下に変更点を述べる。
- カービィの絵描き歌が無くなり、代わりに120体のカービィが駆け抜けてくる演出になった。
- グラフィックやBGMの質が向上した。
- ボスキャラクターのHPがゲージで表示されるようになった。
- 技の威力が微妙に変更されている。
- 一部のボスキャラクターのサイズが変更された。
- 一部のキャラクターが差し替えられた。
- デデデ大王戦等一部のBGM、及びステージが変更された。
- メタナイトが無敵キャンディを投げる演出が無くなり、元からそこに置かれているようになった。
- 固いブロックの見た目が場所毎に変わっていたのが共通になった。
- メタナイツの構成が一部変更。(原作での出番が1か所だったジャベリンナイトの出番が増加)
- スタッフロールでボスに使用する能力が変更されている。
- エキストラモードでもセーブが出来るようになった。
- サブゲームが全て差し替えられ、メタナイトでゴー!が追加された。
- ダメージを受けた際表示される、左下の「いたっ!」という文字が表示されなくなった(『鏡』以降はすっぴん時も「ノーマル」と表示されるため、ダメージ反応がある)。
- 先述の通り多人数プレイが可能になった。ミスをすると専用のメッセージが見られる。
- さいかいまち
- 「みんなで」のゲームは
- ミスすると次のステップまで
- ふっかつできない!
- ガマンガマン
ステージの変更点[]
各ステージの一部がカット・変更された。また、移動の演出の変更(5-5)や隠し部屋への扉が分かりやすくなったり(6-3、6-4など)、ギミックが視覚的になった(7-5)。
- 1-2
- HALの隠し文字が無くなった(データとしては残っている模様)。またBGMが地下の面から海と船の面になぜか変更されている。
- 2-2
- ステージ最後が変更されている。
- 2-4
- Mr.チクタク後のレーザーボールの部屋が変更されている。
- 2-5
- ハイジャンプでブロックを壊す前の部屋が変更されている。1UPがたくさん手に入る構造に。
- 3-2・3-3・3-5・3-6
- 多人数プレイの都合か、塔の回転のギミックが無くなり、3-2と3-5では上に昇る新規マップに、3-3と3-6ではしばらく待つことで入口が開く新規マップとなっている。また、3-2ではバグジー後にバックドロップ用マップの追加、3-6の最後もやや違う構造に。
- 4-4
- 最初が違う構造に。
- 4-5
- 最初と最後が違う構造に。
- 5-4
- スイッチを押さないルートである水中でゴルドーとトゲを避けるマップの前半がカットされている。
- 6-1
- 固いブロックを破壊するマップをステージ内で解決できるようにスパーキー×2が閉じ込められている地形が追加。ミックスを行い、コピールーレットを放置すればハンマーになる。
- 6-4
- 3UPが取り易くなった。
- 7-2
- 隠しルートの実は6個あった1UPが、5個に修正されている。
- 7-3
- 無敵取得後のマップが変更。アイテムが多く手に入るように。
- 7-4
- 最後にFC版にはなかったマップが追加。
コピー能力の変更点[]
夢の泉の物語のコピー能力については、「星のカービィ 夢の泉の物語#登場するコピー能力」を参照。
デザインの変更点は省略する。
- ファイア
- 炎が壁をすり抜けるようになった。
- ボール
- 天井のない画面上に触れると、跳ね返るようになった。
- ハイジャンプ
- 空中でも発動できるようになった。さらにキャンセルの動作で敵にダメージを与えられるようになった。
- バックドロップ
- スープレックスのようにダッシュして敵を掴むようになった。
キャラクター[]
原作から登場しているキャラクターについては「星のカービィ 夢の泉の物語#キャラクター」を参照。
以下の敵キャラクターは元作品から置き換えられたもの。ただし、攻撃パターンは旧キャラクターと同じ。
サブゲーム[]
サブゲーム[]
通信プレイについて[]
前述の通り、通信ケーブルを用いることによって2人から4人で同時に遊ぶことが可能。
メインゲーム(ノーマル、エキストラ)、サブゲームの刹那の見斬り改、爆裂ボンバーラリー、カービィのエアグラインド、かちぬきボスバトルは人数分のカートリッジを用意する「マルチカートリッジ」でプレイ可能。この際、通信プレイを行う全員が同じモードを選択する必要がある。
刹那の見斬り改、爆裂ボンバーラリー、カービィのエアグラインドは1Pのカートリッジ1つだけでプレイする「1カートリッジ」によるプレイも可能。ただし、こちらの場合はプレイ前にゲームのデータを各プレイヤーのゲームボーイアドバンス本体にダウンロードする待ち時間が必要となる。
カービィの色は1Pがピンク、2Pが黄色、3Pが赤、4Pが緑で固定。サブゲームの難易度選択は1Pが行う。
メインゲームの通信プレイ[]
メインゲームで通信プレイをする場合、1人プレイの場合とはいくつか異なる部分がある。また、過去作品とは異なり1Pと2P以下の各プレイヤーの立場は対等である。
- 基本的には1人プレイ時と同様に自キャラが画面の中心になる。マップ画面では全員が自由に行動可能だが、ステージ中では先頭のカービィと最後尾のカービィは最大で2画面分までしか離れられない。2画面分離れるとそれ以上画面がスクロールしなくなる。
- マップ画面・ステージ中共に、全員が扉の近くに集まらないと扉に入ることが出来ない。誰か1人が扉に入った場合は全員が同時に移動する。
- 大砲は全員が入った状態で発射されないと無効。ワープスターも全員が乗るまで出発しない。
- ステージ中でミスになった場合、他のプレイヤーが扉に入るかステージから出ると復活となる。全員がミスになってしまった場合、1人プレイ時と同様に直前の扉から出てきたところから再開となる。
- 敵キャラクターの配置が変更される。
- くちうつしやおねだりといった複数人同時プレイ時限定のアクションが使用可能。
- クリア状況が異なるデータ同士で通信プレイを行った場合、進行の遅いデータに合わせて開始となる。そこからゲームを進めた場合、クリア率を上昇させる行動のみがセーブデータに反映される。
- 例えば、1Pは100%クリア済み、2Pはレベル2までクリア済み、3Pはレベル8までクリア済みだがスイッチは1つも押していない、というセーブデータで通信プレイを行うと、レベル3からのスタートとなる。通信プレイでレベル5までスイッチを押してクリアすると、各プレイヤーのセーブデータは、1Pは変化なしで100%のまま、2Pはレベル5までクリア済み、3Pはレベル8までクリア済み+レベル5までのスイッチだけ押されている、というデータになる。
称号[]
クリア率によって各セーブデータに称号が表示される。詳しくは星のカービィ 夢の泉の物語#称号を参照。
音楽[]
音楽については「星のカービィ 夢の泉デラックス/音楽」を参照。
制作スタッフ[]
制作スタッフについては「星のカービィ 夢の泉デラックス/スタッフリスト」を参照。
プロモーション[]
日本版CM[]
カラオケボックスを舞台にしたCM。4人家族で訪れ「刹那の見斬り 改」の効果音をイントロに「4人プレイで燃え上がる」と歌われる曲を父親が歌うと周囲が盛り上がるパターンと、カップルで訪れ「ずーっと待ってたあのゲーム」と始まり互いへの愛をコピー能力に例えて歌うパターンの2つがある。このCMに出てくるカービィのミラーボールは、HAL研究所に所蔵されているらしく、「星のカービィミュージアム」などで一般公開されたこともある。当時はゲームボーイプレイヤーが発売されていないため、テレビに映し出されたゲーム画面に対して「※テレビでは遊べません。」という注釈が入っている。
英語版CM[]
アニメ版のグラフィックを中心とした映像が歌に合わせて流れる。アニメ版と本作両方に登場しているキャラのみ登場。ただし、コックカワサキだけ厳密にはアニメ版同様の姿ではゲーム内に出てこない。
他言語での名称[]
言語 | 名前 | 意味・由来 |
---|---|---|
日本語 | 星のカービィ 夢の泉デラックス ホシノカービィユメノイズミデラックス |
|
英語 | Kirby: Nightmare in Dream Land カービィ: ナイトメア イン ドリーム ランド |
カービィ: プププランドの悪夢 |
ドイツ語 | Kirby: Schatten bedrohen Traumland |
|
スペイン語 | Kirby: Pesadilla en Dream Land |
|
イタリア語 | Kirby: Incubo nella Terra dei Sogni |
トリビア[]
- 発表当時はリメイクではなく、ステージも新しく作られた全く新しい作品として開発されていたと推測される(ゲームタイトルも「星のカービィGBA」として発表されていた)。
- オープニング画面で、カービィが大量に登場するが、全部で120体登場するという[2][3]。
- ゲームボーイプレーヤーのCMに今作の画面が出る。
- この作品が21世紀最初の『カービィ』シリーズのゲーム作品である。
- アニメ『ポプテピピック』のゲームをモチーフにしたパート「POP TEAM 8bit」のドットを担当している山下諒は、本作でドットに目覚めたとインタビューで語っている。
画像[]
動画[]
脚注[]
- ^ コンピュータエンターテインメント協会(2022)『2021年版CESAゲーム白書』コンピュータエンターテインメント協会.
- ^ a b 「星のカービィ 夢の泉デラックス」開発スタッフインタビュー(アーカイブ)
- ^ 『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』ブックレットp30
外部リンク[]
|