星のカービィ
ロボボプラネットの大冒険! <漫画・雑誌・書籍> | |
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読み: | ほしのかーびぃ ろぼぼぷらねっとのだいぼうけん! |
英名: | (Kirby and the Great Planet Robobot Adventure!)[1] |
ISBN: | ISBN 978-4046316547 |
著者: | 高瀬美恵 |
出版社: | KADOKAWA(角川つばさ文庫) |
分類: | 児童書 |
初版発行日: | 2016年7月15日 |
前後巻: |
星のカービィ ロボボプラネットの大冒険!とは角川つばさ文庫から発売された、カービィを題材とした高瀬美恵作の小説第7弾。
概要[]
2016年7月15日に発売。執筆は高瀬美恵。絵は苅野タウ・ぽとが担当。2016年4月28日に発売された『星のカービィ ロボボプラネット』のストーリーにほぼ沿う展開となるが、一部本書オリジナルの設定やストーリー展開もある。ただし、ボスのウィスピーボーグ、ホログラフ防衛システムズ(ホロ・クラッコ・ ホロ・ローパーズ・ホロ・アイスドラゴン・ホロ・ガラーガ)、クローンデデデ&D3砲、鉄巨兵ギガヴォルト、ンギュア基地(コア・カブーラー)、鉄巨兵ギガヴォルト2、中ボスでありハルトマンワークスカンパニーのロボットでもあるセキュリティサービスは登場しない。また、ハルトマンワークスカンパニー側の台詞の多くは原作に準拠している。
あらすじ[]
カービィたちが住む平和な星・ポップスターに、ハルトマンワークスカンパニーと名乗(なの)る、なぞの集団(しゅうだん)がやってきた。その集団はなんと、住民(じゅうみん)や植物(しょくぶつ)など星中(ほしじゅう)のすべてをキカイに変えてしまった……! たまたま無事(ぶじ)だったカービィとワドルディは、ポップスターを元に戻(もど)すため、大冒険(だいぼうけん)を始(はじ)めることに! カービィたちは、ポップスターの平和を取り戻すことができるの!? カービィが新(あら)たな力で大活(だいかつ)やくしちゃうよ! (角川つばさ文庫より転載)
章構成[]
- なぞの敵、あらわる!
- 敵の正体
- ロボボアーマー!!
- 美人社長秘書スージー(当初は誤植で「芸術で仲直り」という前巻の章名のままになっていた)
- 二人との再会!?
- 社長ハルトマンと星の夢
- 最後の戦い
- 戻ってきた平和
登場したコピー能力・変身[]
- ロボボアーマー・ホイールモード
- ドクター
- エスパー
- ハンマー(ただし、デデデ大王のハンマーを持っただけ)
- ジェット(会話の中でのみ)
- ロボボアーマー・最終決戦艦ハルバードモード
- ロボボアーマー・ファイナルスクリューモード(名称の言及はなし)
また、あらすじの挿絵にはマイクをコピーしたカービィがいる。
ゲストキャラクター[]
- 秘書スージー
- 仕事熱心でとっても偉そうな美人社長秘書。強気な性格で、キカイ化侵略プロジェクトを担当している。スージーは、ポップスターを「こんな銀河の辺境、すなわち田舎」と表している。オクターン オーシャンでリレインバーに乗ってカービィ達を倒そうとするも失敗。その後、アクシス アークス中枢でメタナイトボーグ、クローンデデデをけしかけるも、これもカービィに倒されてしまう。その後、ハルトマン社長が星の夢を起動する際にプログラムコントローラーを奪うも、社長の意識は星の夢に奪われて、生命体を排除しようとする星の夢を倒すよう、カービィに頼み込む。ハルトマン社長の記憶が戻るように願っており、社歌を歌う際に、寂しげな表情を見せるが、最後に星の夢が倒され、社長が居なくなったと思われたときは泣いていたという。原作通り、ハルトマン社長が過去に事故で失った娘であり、人知れずカンパニーに戻り社長の記憶を戻そうとしているのだが、本書でもはっきりと書かず仄めかす程度となっている。
- ハルトマン
- ハルトマンワークスカンパニーの社長。原作通り「である」の口調で喋る。カンパニーの中枢までやって来たカービィをプレジデンバーに乗って相手するも敗れてしまう。そこで星の夢を使い、倒そうとするも、スージーにプログラムコントローラーを奪われ、星の夢が暴走し、星の夢に意識を取り込まれてしまう。その後、星の夢はカービィ達によって倒され、社長も星の夢ごと消えてしまったと思われたが、記憶を失った状態で見つかる。ワドルディが社長の落としていた金色の懐中時計を差し出すと、金色の懐中時計を持っていた理由と共に記憶を取り戻したが、生憎人格は本編そのままな上に娘の記憶は戻らなかったためスージーを唖然とさせたが、カンパニーは(文字通り)バラバラにはなってしまったが、もう暫く自分たちでもやっていけそうな様子で彼らはプププランドを去っていった(ただし、スージーの正体については理解していない模様)。なお、去った後はメタナイト曰く「星の夢のない彼らに大した悪事は出来ない」や「もし再び社長が暴走しそうになっても、今回の一件での失敗を糧にしたスージーがより賢いやり方で彼を止めるだろう」とのこと。
- 過去に星の夢の起動実験の事故で娘を失い、その後は星の夢の示す通りの仕事しか顧みなくなってしまい、金色の懐中時計をなぜ大切にしているのかも忘れてしまっていた。
- 星の夢
- 銀河の彼方の文明を紐解き、ハルトマンワークスカンパニーのテクノロジーでよみがえらせたマザーコンピューター。社長が起動させようとするもスージーの妨害で暴走し、全生命体を排除しようと動き出すが、カービィ達の活躍により倒された。当初、カービィは星の夢を生き物と思っていたようで挨拶をしている。
- ケイン所長
- 本作オリジナルキャラクター。ハルトマン研究所の所長で、研究熱心だが口数が多すぎる。喋り方が「~だァァァ!」、「~にィィ!」のように、語尾を独特な言い回しで伸ばす。もさもさ頭にドクターの風貌をしたやや太い体型。インベードアーマーの開発をしている。詳細は該当記事参照。
- メタナイトボーグ
- 部下が人質に取られ、やむを得ずカンパニーに捕まり、スージーに改造されてしまう。カンパニーの中枢でカービィと戦うも、敗れて外に吹き飛ばされてしまった。その後、クルーに助けてもらい、戦艦ハルバードに乗ってカービィの元へ駆けつける。
- クローンデデデ
- ストーリー冒頭で、ハルトワーカーズによりデデデ大王の細胞が採取され、そこから生み出されたクローン。デデデ大王のややこしい性格までは再現できていない。カンパニー中枢でカービィと戦うも、敗れて消えてしまった。
- ハルトワーカーズ
- ハルトマンワークスカンパニーにたくさん居る従業員。デデデ城に攻め入ったり、スージーと共にハルバードへ乗り込んだりしている。インベードアーマーにも搭乗しているが、カービィが強いと分かると「給料より自分が大事」と逃げてしまった。
- コックカワサキ
- ハルトマンワークスカンパニーによって機械化されてしまう。機械化時にはオイルタンクを背負い、カービィに飛ばして攻撃してきた。なお、原作には登場しない。
- バーニンレオ
- 同じくハルトマンワークスカンパニーによって機械化される。機械化時にはオイルをかけられたカービィに炎を浴びせようとした。なお、原作には登場しない。
- ボンカース
- 乱暴者で皆から恐れられているが敵にも怖気づかず、こう言うときは頼りになると言われている。同じくハルトマンワークスカンパニーによって機械化される。元に戻った後は、「なんで息してんだよ。なんで目ェ開いてんだよ。なんでピンク色なんだよ。オレにケンカ売ってんのかよ?」と何かしら理由を見つけてケンカに持ち込もうとしていた。
- メタナイツ、バル艦長
- ハルバードのクルー達。隙をつかれ人質となってしまい、やむを得ずメタナイトは敵に捕まってしまう。メタナイトボーグ改が敗れた後は、メタナイトを介抱し、戦艦ハルバードに乗ってメタナイトと共にカービィの元へ向かう。ちなみにp.135でバル艦長が「メタナイトの逆襲」のリアクター戦前に言っていた台詞「しぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ! よけいなこと言うなっ!」をそのまんま言う。
- インベードアーマー
- ケイン所長が作り上げたマシン。カービィに割とあっさり敗れる。ハルトマンワークスカンパニーの精鋭兵が半年以上の研修を受けなければ操縦できないらしい。
- ウィリー
- やはり機械化されているらしい。ロボボアーマーにスキャンされ、ホイールモードになる。
- ネスパー
- アクシス アークスの入り口を守っていた戦士。カービィ達を旧生命体と呼ぶ。サイコキネシスやテレポートを披露して、拍手喝采された挙句に、カービィにあっさりコピーされてしまう。
用語[]
- 金色の懐中時計
- ハルトマン社長が大切にしている、針の止まった時計。元々は娘から貰ったものだが、社長はその事を覚えておらず、なぜ大切にしているのか分かっていなかった。カービィとの戦闘中に落としてしまい、最後にワドルディに返却された時に、誰に貰ったかを記憶と共に思い出しかけたのだが、またしても「カンパニーの永遠なる繁栄」ということにかき消されてしまった。
- オクターン オーシャン
- コックカワサキとバーニンレオから逃げてきたカービィ達がたどり着いた場所。カービィ達はそこにあった基地に乗りこんだ。最初は複雑な道で迷っていたが、ドクターの能力を手にいれたカービィが、マップを記憶し、セキュリティシステムを解除したことで先に進むことができた。
- ロボボアーマー
- インベードアーマーにカービィが乗りこむことで変化した姿を「ロボット」という言葉からケイン所長が名付けた。最初に登場したものはホイールモードになるが、カービィが新型車両テスト用コースで信号無視をしたため壊れてしまった。
- 新型車両テスト用コース
- ケイン所長いわく、砂利道あり坂道あり急カーブありの超難関サーキット。信号無視をするとコースに仕掛けられた地雷が爆発する。
- ハルトマンワークスカンパニー
- ハルトマン社長の率いる、バル艦長曰く「いくつもの惑星で強引に開発計画を進めてきた悪名高い大企業」。
- アクシス アークス
- ハルトマンワークスカンパニーの母艦。カービィとワドルディは、エスパー能力で鋼鉄の扉を壊して侵入した。
余談[]
- 様々なゲームのRTAをリレー形式で披露するイベント「RTA in Japan」のSummer 2021で『星のカービィ ロボボプラネット』のRTAが行われ、その解説で本作への言及がされたタイミングに合わせてKADOKAWA 児童図書編集部の公式Twitterが本作を宣伝していた。これ以降、同イベントでカービィシリーズのRTAが行われるタイミングで関連小説の宣伝が行われることが定番となっていく。
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脚注[]
- ^ 『Kirby: Art & Style Collection』(VIZ Media版)p.258における英訳タイトル。
関連リンク[]
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