夢見鳥
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読み: | ゆめみどり |
英名: | Fluttery Fiend |
初登場: | 星のカービィ Wii |
分類: | キャラクター |
夢見鳥[1]は、『星のカービィ』シリーズに登場するキャラクター。媒体によっては単にチョウチョや蝶と呼ばれることもあるが、当記事では翅の内側が黄色、外側が赤色の蝶の個体のみを扱う。
概要[]
翅の内側が黄色、外側が赤色のデザインの蝶。『星のカービィ Wii』以降の作品のオープニングやエンディングといったムービーに登場し、シリーズにおける平和の象徴と扱われている[2]。
『星のカービィ スターアライズ』以降はこの種のみを指して「夢見鳥」という呼称がつき、決戦の間に審判を下すためにアナザーディメンションから飛来するという設定が与えられる。クリア後のモードにおいて強大なボスに留まってその力を吸収し、バルフレイナイトへと変身して戦うことになる。吸収された敵は赤白く光りながら一瞬で消えてしまう。
「平和の象徴として扱われていたチョウチョが、ハッピーエンドのように出てきたにも係わらず、危機が再来するイメージは唖然とする」ことと「チョウチョは日本でも古くは黄泉の国を感じさせる不吉なイメージがあった」ことから、バルフレイナイトと結びつけて登場させることになったという[2]。
「星のカービィ スターアライズ 公式設定資料集」p.198で、シリーズに登場するこのデザインの蝶は全て同一の蝶かは定かではないらしく、また各作品の物語の中の強敵の断末魔に誘われて現れたという設定が明かされている。
登場作品[]
- 星のカービィ Wii、星のカービィ Wii デラックス
- ムービー「彼方からのおとしもの」では本を読んでいるメタナイトの側に咲いている白い花に留まっており、空からの強い光に反応して飛び立つ。
- 「全てキエテ 〜 それぞれの世界へ」ではポップスターに戻って気絶していたカービィの体に留まった後、デデデ大王の頭の上に付いた花にも留まる。最後に4人が空に向けて手を振っている際には、上空を飛び回っている。なお、当ムービーでこの蝶がデデデ大王に直接触れず、花に留まるようにしたのは「ちょっとした配慮」らしい[3]。
- 『Wiiデラ』では従来作品よりもデザインが細かくなり、頭部と胸部と腹部が分かれていることや、胸部の黄色い線、緑色の眼が確認できる。また、他のキャラクター同様ムービー内で輪郭に縁取りが施されている。
- 星のカービィ トリプルデラックス
- ムービー「目覚めるとフロラルド〜大王ピンチ!」ではこの蝶が宙を舞うカットから始まり、カービィの頭に留まる。
- 同ムービーでカービィが木陰で昼寝しているシーンでも、リンゴに留まる。
- 星のカービィ ロボボプラネット
- ムービー「よみがえる大地」でポップスターに戻って気絶していたカービィの頭に留まる。その後デデデ城の周囲を飛ぶが、この時は3頭ほど同時に現れているのを確認できる(うち2頭は同時に映っている)。
- 星のカービィ スターアライズ
- ムービー「ほしのきき〜ほうかいのおひるねタイム」にて、ジャマハートやフレンズハートがプププランドに降り注ぐシーンでウィスピーウッズと共に映る。
- また、へいわなくに プププランドのマップ右下にも現れることがある。
- モード「星の○○○○ スターフレンズでGO!」では、ハイネス戦後に登場するギャラクティックナイトのランスに突如飛来してきたこの蝶が止まり、ギャラクティックナイトのもたらした長年の生命の叫びに共鳴し、彼を消してしまう。そしてそのチョウチョが中央でパワーを纏うようなエフェクトを発し、バルフレイナイトとして降臨する。「星の三魔官シスターズ」ではこの演出はなく、封印の祭壇に着いたらバルフレイナイトEXがいきなり現れる。
- Ver2.00以降の「星の〇〇〇〇」をバンダナワドルディ、デデデ大王、メタナイトのどれかでクリアした時の一枚絵にも登場し、白い花に留まっている。
- メモリアルイラストの「さよならカービィ」にも描かれている。草原であり、背景に「アレ」があるのも合わせて、カービィがチョウチョを追い回していた『初代』のグリーングリーンズの開始デモを意識している可能性がある。
- 星のカービィ ディスカバリー
- ムービー「カービィとナゾのうず」ではワドルディたちがナゾのうずに吸い込まれるシーンで飛んでいる。
- そして、フォルガトゥン・ランドではレオン・フォルガを撃破して現れたソウル・フォルガを吸収し、バルフレイナイトに変化する。
書籍作品での夢見鳥[]
- 星のカービィ 今日もまんまる日記!
- 3巻第5話「ハチ大発生!? グリゾーたちを救出せよ!!」に登場。「極楽の夢見チョウ」と呼ばれており、グリゾーの山でもめったに見ないレアものらしい。
- 4巻第2話「生き物集めで大騒動!!」でも扉絵で登場した。
- 同巻第9話「愛の伝道師にご注意を!」ではマホロア曰く「高値で売れる」とのことで、デデデ大王が大量に捕まえていたがカービィが虫かごを開けて全て逃がしてしまう。その後、カービィたちに襲い掛かってきたラブリーの栄養を吸う形で阻止していた。
- 星のカービィ 〜まんぷくプププファンタジー〜
- 9巻累計第105話「「伝説のキノコ」がり」で登場。夜の森に大量に現れ、カービィとデデデ大王をキノコにしようと埋めにかかったが、カービィにすいこまれてバルフレイソードをコピーされる。
- 星のカービィ (高瀬美恵)
- 『星のカービィ メタナイトと黄泉の騎士』に登場。「赤い蝶」と呼ばれており、黄泉の国が夜になるとうろつき始める。強い戦士の断末魔に反応して飛んでいき、その戦士に取りついてとてつもなく強いチョウの騎士になるとチョウチョ界で言い伝えられている。黄泉の国と生きている者の国を行き来できる。倒されたギャラクティックナイトに取り付いてバルフレイナイトとなる。
- 『星のカービィ ディスカバリー 絶島の夢をうちくだけ! 編』では原作通りソウル・フォルガを吸収してバルフレイナイトに変化する。
画像[]
フォルガトゥン・ランドに飛来したチョウチョ(ディスカバ)
ソウル・フォルガを啜るチョウチョ(ディスカバ)
脚注[]
- ^ 『スタアラ』のバルフレイナイト(EX)のスペシャルページ、『ディスカバ』のバルフレイナイトのフィギュア説明文やムービー「あの夢見鳥もこの絶島に」など
- ^ a b 雑誌『Nintendo DREAM』2018年7月号p.35
星のカービィ スターアライズ Vol.4 インタビューTheアルティメット 後編(2018年7月号より)より"熊崎 『カービィ』シリーズにおいて平和の象徴としてチョウチョを出しているのですが、ハッピーエンドのようにチョウチョが出てきたにも係わらず、危機が再来するイメージってハッとするなぁと思ったのです。チョウチョって、日本でも古くは黄泉の国を感じさせる不吉なイメージがありましたよね? なので、平和の象徴と思っていたチョウチョが介入して来たら、じつはものすごい敵だったと。そういう考えから、新たなるナイトのボスとして、チョウチョのデザインのバルフレイナイトを復活させました。 - ^ 『星のカービィ Wii デラックス』Return to Dream インタビュー【後編】