
シアターの間で見られたアニメのあらすじ紹介

シアターの間で見られたアニメの表紙
“ | メェ~と鳴け! | ” |
—アモンのセリフ |
『ヒツジたちの反逆 』( -はんぎゃく)はアニメ『星のカービィ』の第43話のサブタイトルである。初回放送日は2002年8月3日、初回放送の視聴率は4.0%[1]。
登場人物[]
- メインキャラクター
ほか
登場したコピー能力[]
あらすじ[]
ある日ヒツジの牧場の傍、イロー、ハニー、ホッヘにオオカミ少年の話を聞かせていたフーム。そこにカービィがやってくるが、突如一匹のヒツジの目つきが悪くなりカービィを突き飛ばしてきた。カービィがヒツジに襲われたとボルンを呼ぶフームだが、ヒツジたちは皆のんきに草を食べてばかりで件の危険なヒツジは見つからない。今度は他のヒツジたちも目付きが悪くなりカービィを狙って襲ってきたが、村人たちが駆けつけた頃には皆元の静けさに戻っていた。フームは村人たちにまともに取り合われないばかりか、それに乗じたデデデとエスカルゴンにまでテレビで晒し者にされ、完全にオオカミ少年ならぬオオカミ少女扱いされてしまう。
後日、ブンを連れヒツジたちの調査に乗り出したフーム。しかし数を数えている途中でもヒツジたちは気にせず羊飼いの笛に応じ集まっていく。そんな中例のヒツジが目を輝かせるとヒツジたちは皆豹変。今度は羊飼いまで襲いながらどこかへ行ってしまった。事態を目撃していなかった村長は羊飼いがヒツジを導けなかったことに腹を立てるが、確かにその様子を見ていたカービィたちは反論し羊飼いの手伝いに行く。
岩場に集ったヒツジたちの中心に立つ、例の一際悪い目つきのヒツジの名前はアモン。アモンは服従の生活を捨てオオカミのように生きるようヒツジたちに呼びかけ、ヒツジの鳴き声の代わりにオオカミのような遠吠えを教える。アモンの扇動により、ついにヒツジたちの反逆が始まった。群れをなしてププビレッジへ突撃し、家や店を荒らし回るヒツジたち。村長の家に立ったアモンを囲みヒツジたちは勝利の雄叫びを上げる。
村を制圧し終え、ヒツジたちはデデデ城へ標的を据える。まさに城へ避難する最中だった村人たちは急いで城内に駆け込むも、ヒツジたちは閉まりかけの跳ね橋をチームワークで補完し難なく侵入してきた。村人たちはついに城の一角にまとめて追い詰められてしまう。メタナイトとソード、ブレイドがその様子を高台から観察しており、アモンは知らずして魔獣と化していると判断したが、今回は看視に徹することにする。
ついに支配される側からする側に立ったアモンは、村人たちにメェ〜と鳴くよう強要する。村人たちは怯えて命令の通りメェ〜としか言えない。カービィ、フーム、ブンもちょうど同じ場所に追い詰められてきたが、事情を問いてもやはり皆メェ〜と鳴くばかり。歯向かうフームにアモンが語ったのは、毛を狩られ食われるばかりのヒツジの悲しき運命だった。
元々は牧場で暮らす普通のヒツジの一匹だったアモン。デデデに食用に選ばれ捕縛され、調理される寸前に脱走した時を境にヒツジであることをやめると決意する。過酷な修行の末、ある月夜の晩に雷に打たれ覚醒。身も心も狼となり、仲間を解き放つため帰ってきたのだという。
フームたちは共感はするがなおも反抗を辞めない。虫の良いデデデは同情のそぶりを見せてアモンの味方に着こうとする。アモンは命令を聞けない者を極刑に処すと宣言し、フームたちにヒツジを仕向けた。カービィはそれを庇い突き飛ばされてしまう。アモンも昔は見なかった顔である、プププランドを救いにきた星の戦士カービィ。アモンはカービィにもメェ〜と鳴けと命令するが、カービィはその命令に反抗した。
アモンはカービィをねじ伏せるべく力を解放し、凶悪な魔獣の姿となった。魔獣となったアモンは尖ったツノを無尽蔵に発射しカービィを追い詰める。デデデとエスカルゴンも裏切る前提でヒツジの調理の準備をしていたのがバレて空の彼方に消し飛んだ。カービィはツノからニードルをコピーするも、羊毛のガードとツノの勢いの前には勝ち目がない。加えて相手は集団、残弾もほぼ無いカービィは絶体絶命。しかしその時フームがとっさにひらめき、羊飼いから笛を借りて吹き鳴らす。それを聞いたヒツジたちは、たちまち皆元のおとなしい状態に戻ってしまった。所詮ヒツジはヒツジであることを噛み締めるアモン。自然とその体は元の小さな姿に戻り、もう魔獣ではなくなっていた。
ヒツジたちが牧場に帰り、日常が戻ってきた。フームたちはアモンに同情しつつヒツジとしての幸せを説くが、アモンはオオカミとして本当の自由を生きることを選ぶ。遠吠えしながら再び旅に出るアモンを見届け、カービィも同じ様に遠吠えをするのであった。
次回予告の台詞[]
レン村長:諸君、このわしレン村長の財産は羊じゃ。羊は草だけ食べて経済的。毛も刈れるしミルクも搾れる。おとなしく主人のいいなりになって絶対に逆らわん。君らも羊になりたまえ。なのに!突然羊どもは暴れ出し…んぎゃー、カービィ!助けてくれ〜。
海外でのサブタイトル[]
言語 | 名前 | 意味・由来 |
---|---|---|
英語 | Sheepwrecked |
はぐれ羊[2]、shipwreck(難破船)とも掛けている。 |
備考[]
- サブタイトルやパームの発言が、「羊たちの沈黙」のパロディである[3]。
- ストーリーのはじめに、フームが「オオカミ少年」のような状態になる描写がある。
- 「羊であることを棄てて狼になることを望んだ『魔物』の復讐」という本話の筋書きはやなせたかしの絵本「チリンの鈴」のオマージュである可能性がある。
名台詞・迷台詞[]
- フームの発言に対して「夢じゃなくて?」(ガング)
- 「もう!これじゃまるで私、オオカミ少女じゃない!」(フーム)
- 「羊は調べるより食べる方がよいぞい」(デデデ)
- 「羊さんのくせに肉を食べると共食いだよ?」(コックカワサキ)
- 「羊料理の材料どもが集団でくるぞい」(デデデ)
- 「羊たちは沈黙せんのだな」(パーム)
- アモンにメェ〜と鳴けと言われて「メ、メ~エ~」(コックカワサキ)、「メ、メメ…」(キュリオ)
- 「ちょっとそこの目付きの悪いの!」(フーム)
- 「毛を刈られ、料理されて食われる羊の運命は、あまりに残酷で悲しい」(アモン)
- 「今夜のディナーはあれに決まりぞい」(デデデ)
- 命令に従えない者を極刑に処すというアモンの宣言を聞いて「陛下とおんなじタイプでげすなぁ?」(エスカルゴン)
- アモンにメェ〜と鳴けと言われて「ぽよ!」(カービィ)
- 「鳴かぬなら、鳴かせて見せよう、星の戦士」 - 「鳴かぬなら、鳴かせて見せよう、ホトトギス」のもじり。
- 「あのね、羊用特注のバーベキューセットでね、ものすんごく高かったんでゲス」(エスカルゴン) - デデデに「ばらしてどうするぞい!?」とツッコまれている。
- 「待て、ピンクボールめ!」(アモン) -この際カービィはニードルカービィに変身してるため体色は黄色。
- 「羊には羊の幸せがあるようだ」(アモン)
- 「ワオーーーーン」(カービィ) - ラストでの遠吠え。