カービィWiki
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ゲームブック 星のカービィ スーパーデラックス
SDX-kouryaku91
読み: げーむぶっく ほしのかーびぃ すーぱーでらっくす
ISBN: ISBN 4-89366-563-4
著者: 沙藤樹(構成・文)
益田賢治(本文イラスト)
出版社: ファミ通ゲーム文庫
分類: ゲームブック
初版発行日: 1996年8月26日
定価: 540円(本体524円)

ゲームブック 星のカービィ スーパーデラックスとは沙藤樹作のゲームブック。表紙や背表紙では「ゲームブック」が下に表記されているが、当Wikiではタイトルページやカバーなし表紙、本書末の作品紹介ページに倣い、このタイトル名で扱う。

概要[]

1996年8月にファミ通ゲーム文庫より発売されたゲームブック。沙藤樹が構成と文、益田賢治が本文イラストを担当している。『星のカービィ スーパーデラックス』のストーリーをもとにした文章中心の小説となっているが、細かく分けられた文がナンバーを振られバラバラに並んでおり、文末の指示にあるナンバーの文に飛んで話を進めていく形式になっている。時々読者自身がストーリーの進む方向を決める分かれ道になっているものがあり、自分の好きな方に進むルート選択であったり、チェックやアイテムの有無による振り分けだったりと様々である。

ゲームルール[]

ゲーム中では読者の選択などによりストーリーの状況が次々と変化していく。文末に特別な指示が入っている場合は、本書末に用意されている「チェックシート」にチェックやメモを記入していくようになっている。ストーリー内のルート分岐はチェックシートの内容に影響するものも多い。なおチェックシートはストーリー2回分用意されている。

能力コピーメモ
主人公のカービィはゲーム中で敵をなどを吸い込んだりコピーのもとを使用したりして、コピー能力を得ることがあり、能力が変更されたり、消えてすっぴんになる都度指示が入り、コピー能力の名前を記入する。なお、1つの文中で能力をコピーしてすぐに消える場合は指示が省かれ、メモを取る必要はない。
ヘルパーメモ
カービィは敵を吸い込んでヘルパーを生み出すことができる。また、ヘルパーは能力アイテムスナッチすることにより別の能力のヘルパーに変わることが可能で、変わる都度指示が入り、ヘルパーの名前を記入する。なおストーリー中でヘルパーが消滅することはない。また、どのようにストーリーを進めても作中に登場するヘルパーは全て順番通り登場することとなっている(進め方によって変身する経緯が変わることがある)。
星取り表
分岐点で誤った選択をすると☆マークを1つ塗りつぶすように指示が出ることがある。この場合は指示通り☆マークを1つ塗りつぶさなければならず、相撲の星取表と同じで塗りつぶされた星が少ない方が良い。
激突グルメレースの結果
お話の1つ「激突! グルメレース!」内において、レースの結果が何位だったかを記入する。
宝物リスト
お話の1つ「洞くつ大作戦の巻」内でカービィが宝箱から宝物を入手することがある。この時指示が入り、「宝箱リスト」の入手した宝物の欄に〇をつける。
行動ルートメモ
ナンバーを見落としたり間違えたりした時に今までのルートを忘れないようにするためのメモ欄で、必ず記述しなければならないわけではない。

主な登場キャラクター[]

カービィ
本作の主人公。世界で一番好きなのが食べること、次に好きなのがゴロゴロ寝ることである。すっぴんでも空気弾ホバリングガードなどの基本アクションに加え、パンチやストンピングといったある程度の攻撃をすることができる。一人称は「ボク」。二人称は「キミ」だが、敵に対しては「おまえ」と呼ぶこともある。
ヘルパー
ストーリー序盤で生み出され、消えることなくずっとカービィのサポートをしてくれる。ヘルパーが変更されてキャラクターが変わっても記憶は引き継がれるが、一人称や性格は変わる。
  • サーキブル - 一人称は「オレ」。
  • パラソルワドルディ - 「ワドルディ」のみ表記。一人称は「ぼく」で、口調が可愛らしい。唯一2回登場するヘルパー。
  • ウィリー - 一人称は「オイラ」。ちょっぴり乱暴な性格。何故か大砲の導火線に火をつけることができる。
  • ワドルドゥ - 一人称は「オイラ」。カービィのことを「アニキ」と呼び、時折敬語になる。
  • バードン - 一人称は「ぼく」。性格はワドルディとあまり変わらず可愛らしいもの。
  • バーニンレオ - 一人称は「オレ」。熱血な性格。
デデデ大王
はるかぜとともに」編でラスボスとして登場するほか、「激突! グルメレース!」編の相手として登場。ほかのストーリーにもとある形で登場する。一人称は「ワシ」。

ストーリー[]

内容は基本的に『星のカービィ スーパーデラックス』のストーリーに沿っているが、敵との戦い方などアレンジされている場面も存在する。ステージの順番も原作通り(逆の順番に選べるところもあるが、結局原作通りに進むことになる)で、ステージ内のマップ形状など細かいところも再現されていることもある。読者の選択によって状況が変わることが多々あるが、大まかなストーリーは同じようになる。

プロローグ
平和なプププランドで食べものの夢を見て眠っていたカービィだったが、住人のワドルディワドルドゥに起こされる。プププランドの食べ物がデデデ大王とその手下に盗まれたとの話を聞いたカービィは食べ物を取り戻しに行こうとしたが、「いっぷくしてから」と言ってのんびりと冷蔵庫に向かう。しかし冷蔵庫の中に今朝の楽しみとしてとっておいたタイヤキのシッポが盗まれており、それを知ったカービィは激怒。正義と平和とタイヤキのシッポのために、カービィがいま立ち上がる!
はるかぜとともに
仲間たちの情報によると、デデデ大王は食べものをカタに、プププランドのグリーングリーンズフロートアイランズバブリークラウズをすでに自分のモノにしてしまったという。カービィはコピー能力やヘルパーの力を使い3つのステージを攻略していくが、食べものは見つからなかった。デデデ大王を倒すしかないと考えたカービィたちのもとにワープスターが現れ、デデデ山へ連れていってくれる。
白きつばさダイナブレイド
プププランドの平和を取り戻したカービィはある日、夜にパーティを提案し、カービィの家に居候していたヘルパーと共にパーティ用の新鮮な食べものを採りにピーナツ平野へ向かったが、そこは無惨に荒らされてしまっていた。仲間のグリゾーの話によると、ダイナブレイドが作物を無理矢理もぎ取っていってしまったとのこと。パーティを中止して、カービィとヘルパーはダイナブレイド退治に向かう。
激突! グルメレース!
ダイナブレイドに荒らされたプププランドもすっかり元に戻ったある日、デデデ大王からカービィに1通の招待状が届く。グルメレースをしようとかぼちゃグランドに誘われ、デデデ大王に挑むことになる。コースは食べものが配置された迷路になっており、通った食べものの種類によってレースの結果が変わる。
洞くつ大作戦の巻
天気のいい日にヘルパーと一緒にハイキングをすることになったカービィ。プププランドのはずれの森で大きな穴を発見。なぜかそこでお昼ごはんのおにぎりを食べようとしたカービィに敵のパラソルワドルディが襲いかかってきた。パラソルワドルディは無事倒しヘルパーにしたが、その間におにぎりはさっきの大穴に落ちてしまった。カービィはおにぎりを追いかけ、ヘルパーもろとも大穴に転がり落ちてしまう。辺りを見回すと、緑深い森の中にいた。不思議な洞窟マジルテに落ちてしまったのである。カービィたちは魅惑のお宝を探しながら、地上への出口を探すことになる。
刹那の見斬りコーナー
ストーリーとは関係のないお遊びコーナー。サブゲームの刹那の見斬りとは関係がなく、2つのイラストを見比べる間違い探しとなっている。息抜きのコーナーなので正解しても特に何もないが、答えによっては黒星をもらってしまう。
クライマックス(特にタイトルなし)
メタナイトの逆襲を基調としたストーリー。海の彼方では戦艦ハルバードで恐ろしい野望が燃えていた。ある者の報告によると、カービィのせいでプププランドが堕落に満ちてしまっているとのこと。それを聞いたメタナイトが彼の率いる軍団と共にハルバードでプププランド征服へ向かう。それを知り、戦艦が上陸してメタナイトと戦うことになるとプププランドが荒れ、好きなだけフルーツや野菜を食べられなくなると考えたカービィとヘルパーはハルバードの上陸阻止へ向かう。
おまけのコーナー
エンディング後のおまけの「カービィ度チェック」。提示される質問に「はい」か「いいえ」で答え、自分がカービィにどれだけ似ているかを判定する。カービィ度は「星1つ・☆」「星3つ・☆☆☆」「星4つ・☆☆☆☆」「星5つ・☆☆☆☆☆」の4種類存在し、星の数が多いほどカービィに似ていると判定される。
エピローグ
カービィからの熱いメッセージとイラストが載っている。

その他[]

  • 洞くつ大作戦の巻」のストーリー内に、運試しのあみだクジのゲームがある。
  • この頃は『星のカービィ ウルトラスーパーデラックス』発売前であったためバル艦長は「司令官」と表記され、「アヒルみたいな司令官」と説明されていた。なお、笑い方は「グワッグワッグワッ!」。
  • 当ゲームブックではジャベリンナイトが「~ダス」と話したり、マキシムトマトのある部屋を持っており、メイスナイトの間違いかと思われる。なお、メタナイツ4人の中でメイスナイトのみ名前が出ていない(「ジャベリンナイト以下3名」と記述されているので、一応登場している模様)。
  • 当ゲームブックの終わりは「ハッピーエンド」「超ハッピーエンド」「ハイパーハッピーエンド」の3種類が存在する。
  • エピローグのメッセージ内に「太陽とお月さまがケンカしちゃったとかで、またまたボクがひっぱり出されたってワケ!」とあり、当ゲームブックの後に「銀河にねがいを」のストーリーが続いている設定になっている。

画像[]

関連項目[]

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