
星のカービィ3のタイトル画面
なかま[1][2]は、『星のカービィ』シリーズに登場する一部のキャラクターたちの総称。カービィあるいはグーイがなかまと合体した状態[3]でコピー能力をあつかうスペシャル能力、「なかま能力」についても記載する。
概要[]
主に『星のカービィ2』・『星のカービィ3』において、カービィに協力する6人のキャラクターのことを指す。『2』でリック・カイン・クーが初登場し、『3』では既存の3匹[4]に加えナゴ・チュチュ・ピッチが新たに登場した[5]。『2』の開発当初は"しもべ"と呼ばれていて[6]、この時には敵として登場して、倒すと合体できるという、後のインベードアーマーとロボボアーマーのような形も検討されていた[7]。基本はカービィのみでステージクリア可能だが、時になかまと協力=合体して攻略していく。しかしラスボスとの戦いには参加できない。『2』では中ボス部屋の袋の中に閉じ込められており、倒すと合流できる。『3』では専用の部屋で待っており、1匹の場合も複数いる場合もある。
『3』出演後目立った出番は少なく、『スターアライズ』にて20年ぶりにメインシリーズへの出演・操作キャラクター (とその一部) としての出演が実現する。その間、収集要素やストーンの変身として出演することがあり、『2』初出の3匹はセットで出演しているが、『3』初出組はなぜかチュチュだけ登板することがあった。
合体[]
カービィまたはグーイ (『3』2Pプレイ時) のどちらかと合体することで共に行動でき、合体時はなかまと共に独自のポーズをとる[8]。合体するなかまによって、移動中や後述のなかま能力に様々な特性がある。
なかま能力によって多少変化するが、合体の基本形態や移動方法は以下の通り。便宜上、カービィとの合体について述べる。
- リック
- カービィを背中に乗せ、全面的にリックが移動する。すいこみはリックが務める。『3』ではすいこみをしないため、敵とはある程度近距離にいる必要がある。氷の上ですべらず、砂地の影響も受けない。
- カイン
- 口にくわえられたカービィが顔を出したような状態。水中では流れに逆らって泳ぐことができる。陸上では下のひれで跳ねるように移動し、『2』は鈍足気味だったが『3』ではかなり俊敏に動く。ジャンプ力もある。
- クー
- カービィを足でつかんだ状態で移動する。風の流れに逆らって飛ぶことができる。
- ナゴ
- カービィをボールのように抱え、転がしながら移動する[9]。空中3段ジャンプができ、2〜3段時は共に回転する。
- チュチュ
- カービィの上に帽子のようにかぶさる[10]。すいこみの際はチュチュが触手を出してカービィの口に運び入れる。少しの間だがジャンプボタン連打で飛ぶこともでき、チュチュが自身のひだをはばたかせて行う。触手を手のように2本だし、天井にはりつくこともできる。
- ピッチ
- カービィがピッチを抱えて移動するが、走る際は逆にピッチがカービィをおんぶした状態になる。クーと同様飛ぶことができ、その際はカービィがピッチの足にしがみついた状態になる。すいこみの際は邪魔にならないよう、ピッチを持ち上げて口を開く。ピッチ自身を道具に見立てたなかま能力が特徴。
なかま能力[]
“ | なかまたちとくりだす ユニークな能力 りくも うみも そらも 自由自在! |
” |
—「星のカービィポータル」のコピー能力「なかま能力」での説明 |
カービィがなかまと合体して扱うコピー能力のこと[11]。普段とは違った効果を発揮し、なかまによってその特性も異なる。なかま能力の名前は必ず「なかま名+コピー能力名」(例: リックと合体してバーニングをコピーすると「リックバーニング」)。カービィが既に能力をコピーした状態で合体した場合、そのまま能力を引き継ぐ(合体中に能力をコピーしてから解除した場合も同様)。
なかま能力の種類については「コピー能力一覧#なかま能力」を参照。
出演ゲーム[]
本人が出演する作品[]
- 星のカービィ2
- リック、カイン、クー初登場。中ボス部屋の天井になかまの入った袋が吊るされており、倒すと袋が落ちて3匹のうちの誰かに出会える。中身は場所により固定かランダムが決まっているが、既に中身のなかまと合体している場合は、グーイか稀にチャオが入っている。合体すると体力が全回復し、これが0になると合体前の体力に戻ってなかまは去っていく。コピー能力がない時にコピー能力解除のボタンを押すと任意で仲間と別れることもできるが、再び合体したい場合はどこかの袋からまた救出する必要がある。残り体力に関係なくプロペラーの攻撃を受けると合体が解除される。
- カービィのきらきらきっず
- リック、カイン、クーが引き続き登場。3匹のなかまブロックがあり、同じキャラのブロックではさんで星を消していく。一部のモードをクリアした時に見られる一枚絵や、GB版のハーフタイム、SFC版の「おはなし」のストーリー中にも登場する。また、SFC版の「チャレンジ」のゲームオーバー画面にて、カービィと共にバーで酔い潰れている一枚絵が確認できる(ただし、カインが飲んでいるのは海水である)。
- 星のカービィ3
- リック、カイン、クーに加え、初登場のナゴ、チュチュ、ピッチが新たになかまに加わる。一度に合体できるのはカービィとグーイのどちらかのみで[12]、片方が合体すると合体済みの方は強制解除される。体力はなかまと共有しており、体力がなくなるとその時点でミスとなって、なかまもいなくなる。任意で合体を解除した場合はなかまがその場に残るため、一時的に合体を解除して再び合体ということも可能。カービィとグーイどちらが合体しても選ばれなかった者はがっかりする。合体したままステージクリアするとゴールゲームもそのまま行う。
困っている人の中にはなかまの関係者もおり、合体してなかまを連れてくる必要がある。ただし解除する必要はない。プロペラーはランダムに決まる色に対応するなかまと合体しているとスピードが上がるが、特に合体が解除されることはない。 - あつめて! カービィ
- ミニゲーム「カービィマスター」にて、リック、カイン、クーの3匹がゲームオーバー画面に登場。また、「カービィのたいけつ! ピンボール」ではカインがフィールド下にストッパー代わりに登場し、落ちてきたカービィを、一度だけ上に飛ばしてくれる。
- 星のカービィ トリプルデラックス
- サブゲーム「カービィファイターズ!」のステージ「クーの森」にて、時々背景の穴からリック、カイン、クーが登場する。本人の3D化は今作が初。リックは「リックバーニング」、クーは「クーカッター」(『2』仕様)をもとにした技で攻撃してくる。カインは跳ねるだけだが、触れるとダメージをくらう。グレードアップ版の『カービィファイターズZ』も同様。
- またストーンの変身に微妙に名前は変わったがWii系列同様のリック&カイン&クー像がある。キーホルダーとしては『2』からカービィと合体中の「リック&カービィ」「カイン&カービィ」「クー&カービィ」と、『3』からはなかま能力の「リックパラソル」「カインスパーク」「クーニードル」「チュチュクリーン」が実装されている。
- みんなで! カービィハンターズZ、スーパーカービィハンターズ
- クエストの進行によって、リック、カイン、クーが順にまちに現れる。
- カービィ バトルデラックス!
- スマッシュホッケーのステージにリック、カイン、クーが観客として出演する。リックは「ノーマルアリーナ」、カインは「ノビ〜ルアリーナ」クーは「オジャマアリーナ」。
- 星のカービィ スターアライズ
- 『2』のドリームフレンズ「リック&カイン&クー」として三位一体での出演を果たし、『2』のなかま能力を基にした技もあつかう[13]。基本行動はリックが、空中はクーが、水中はカインが務め、クリア時などは3匹が同時に姿を現わす。また、アップデートVer2.0.0で追加されたストーンの変身に「リック&カイン&クー像」があるが、『ロボボ』までのものとは異なり3匹が袋に入った新しいもの。ちなみにリックでヌリクルオブジェを発動すると必ずこの像になる。
ナゴ、チュチュ、ピッチは『3』のドリームフレンズとして出演しなかったものの[14]、彼らの初登場作品でもある『3』初出のコピー能力・クリーンになかま能力を基にしたコマンド技があり、それぞれ「ナゴクリーン」「チュチュクリーン」「ピッチクリーン」として出演、初の本人3D化も果たした。クリーンのフレンズヘルパーであるブルームハッターとも、技を使用している間に合体している。 - 星のカービィ Wii デラックス
- ストーンで変身するリック・カイン・クー像がスタアラ同様のものに変更。また6匹全員のなりきりおめんが存在する。
- マホロアエピローグのエンディングでは、プププ王国のリック、カイン、クーが登場する。
本人が出演しない作品[]
- 星のカービィ64
- ミックスコピー能力「ストーンカッター」の変身バリエーションになっており、6匹それぞれの石によって効果も違う。
- タッチ! カービィ
- ペイントパニックの絵柄にリック、カイン、クー、チュチュのものがある。
- 星のカービィ ウルトラスーパーデラックス
- ストーンの変身にリック、カイン、クーそれぞれの像がある。
- 星のカービィ Wii
- ストーンの変身でリック・カイン・クー像になることがある。こちらは個別ではなく3匹でひとつの像。
- 星のカービィ 20周年スペシャルコレクション
- スマブラで変身できるストーンにWiiと同様のリック・カイン・クー像がある。
- タッチ! カービィ スーパーレインボー
- 変身キャンバスで乗り物に変身する際に、カービィタンクはリック、カービィロケットはクー、カービィサブマリンはカインの姿にそれぞれ一瞬だけなる。
- 星のカービィ ロボボプラネット
- ストーンの変身に前述のリック&カイン&クー像と初登場のチュチュ像がある。また、収集要素のステッカーでは、『2』からリック、カイン、クー、『3』からナゴ、チュチュ、ピッチのものがそれぞれ登場。
星のカービィ公式ツイッターでのなかま[]
2017年4月27日の投稿で、カービィの誕生日ケーキにグーイと共に6人のなかまの飾り付けがされている。2017年12月14日の投稿では、やきいもを食べていた。
他言語での名称[]
言語 | 名前 | 意味・由来 |
---|---|---|
英語 | Animal Friends アニマル フレンズ |
動物のなかま |
スペイン語 | Amigo Animal アミーゴ アニマル |
なかまの動物 |
フランス語 | Amis animaux |
画像[]
動画[]
その他[]
『星のカービィ2』・『3』の続編的な立ち位置である『星のカービィ64』にも、カービィの仲間としてワドルディ、アドレーヌ、デデデ大王の3人が登場。彼らとの戦闘で流れるBGM名は「なかまたちとのたたかい」であったり、カービィカフェの『64』をモチーフにしたドリンクなどにおいて、同様に「なかま」という表記が用いられている[15]。
余談[]
- なんらかの形で、コピー能力を混ぜ合わせたなかま能力も構想されていたと思われる[16]。
- 『星のカービィ テラリウムコレクション スーパーDX』のラインナップの一つとして「カービィとなかまたち」が発売している。なお、他にもリーメントが発売するミニチュアフィギュアシリーズのいくつかに「なかまたち」をモチーフにしたものが含まれる。
- 2020年1月発売の『星のカービィ 花札』には「なかまたち」というオリジナル役がある。リック、カイン、クーを揃えるもの。なお、『3』初出のなかまが描かれている札もあるが、この役には関係ない。
- 『カービィカフェ』(常設後)には「落ち葉たき☆なかまたちと囲むモンブラン・バウムクーヘン」というメニューがある。
- 2022年9月発売の『星のカービィ キャラクター大図鑑』では、キャラクターの分類の種類の1つに「なかま」が用いられている(他には「ザコ」「ボス」などが存在)。
脚注[]
- ^ 『星のカービィ2』説明書p.8
- ^ 『星のカービィ3』説明書p.21
- ^ 合体というよりも、おんぶなどに近い。
- ^ 『3』公式サイトより「旅は道連れ。おなじみ、この3匹!」
- ^ 『3』公式サイトより「はじめまして。新しいお友達です。」
- ^ 開発内だけでなく、当時のゲーム誌等にも「しもべ」の呼び名は登場してしまっている。のちに任天堂公式ガイドブックを発行する小学館のゲーム雑誌『ゲーム・オン!』における本作の初報(1995年1月号 p.170)で、「なんと〝2〟になって、新しい仲間(シモベ)が3人新登場!」「海のシモベ・カインと合体!」「見た目もカワイイ陸のシモベ・リック」との表記が見られる。同誌での第2報(1995年4月号 p.161)では既に「シモベ」という呼び名は使われていない。
ほかには角川書店のゲーム雑誌『マル勝スーパーファミコン』での本作の初報(1994年 Vol.21 p.82)では「シモベをこき使っちゃえ!!」「シモベ……それはカービィの旅を助ける動物たちだ」「陸のシモベ“リック”、海のシモベ“カイン”、空のシモベ“クー”」との表記が見られる。 - ^ カービィミュージアムより(参考ツイート)。
- ^ カービィとグーイの合体に能力的な差はないが、表情が微妙に異なる。
- ^ 『タッチ! カービィ』などのように手足の隠れた状態になる。
- ^ その時カービィは少しにやけた表情をするが、グーイは両目をまわす。
- ^ 星のカービィポータルでは「スペシャル能力」として紹介された。
- ^ そのためCPのグーイはなかまに関与しない。
- ^ ただし「リックバーニング」を基にした技名は「リックファイア」となっている。
- ^ ディレクターの熊崎曰く、ドリームフレンズは「メインシリーズ各作品から1キャラずつ」の出演ルールがあり、『3』からはグーイが出演した。
- ^ 「しずかなもり」の紹介文より。 - 「(前略)ひっそりと色づくもみじのような星型ナタデココを混ぜながら、なかまたちと駆けぬけた茜色の森の思い出とともに、お召し上がりください。」
- ^ カービィミュージアムより(参考ツイート)。
関連項目[]
外部リンク[]
- 『星のカービィ2』
- 『星のカービィ3』