吸い込み (すいこみ) は、カービィのアクションの1つ。すっぴんのときに使用できる。
概要[]
敵キャラクターを掃除機のごとく吸い込み吐き出すというアクションは、『星のカービィ』シリーズ最大の特徴の一つといえる。ただし、中ボス(近年の作品では倒した後に吸い込み可能)や大ボスといったひとまわり大きい敵は吸い込むことができない。
また、ザコ敵であってもゴルドーやシャッツォなど、吸い込めないものや、ガレブなど、がんばり吸い込みでないと吸い込めないものもいる。スカーフィなどの吸い込もうとすると逆に襲ってくる敵もいる。
『星のカービィ 夢の泉の物語』以降は、吸い込んだ敵を飲み込むことでその敵の持つ能力に見合った技を使えるようになるコピー能力が追加され、より一層ゲーム性が高まった。
起源[]
元々『初代』のディレクターである桜井政博はマリオシリーズのノコノコの甲羅を蹴るなど、リスクとリターンの表裏一体がある“敵を利用する”システムを楽しいと考えていた。これを初心者にも、敵に極端に近づくことなくローリスクで簡単に楽しめるようにしたのが、カービィの吸い込み、はき出しだという[1][2]。
登場作品[]
- ほとんどの作品
- 口を大きく開け、その場に止まって吸い込みをする。その際、ゴミのようなものや風のようなエフェクトがある。多くに於いて基本アクションである。
- 星のカービィ
- 飲み込んでもコピーできなかった。
- 星のカービィ 夢の泉の物語
- 今作からコピー能力が使えるようになった。
- カービィのピンボール
- ポピーブラザーズランド中段右側にいるはらぺこカービィが真ん中のおさらに入ったものを吸い込んで食べるという仕掛けがある。
- カービィのブロックボール
- データを消す際にカービィが爆弾を吸い込み、消したいデータに向けて吐き出す描写がある。
- 星のカービィ64
- 吸い込みをしながらゆっくりと歩くことができる。
- ジャンプ等から落下しつつ足場上の敵を吸い込もうとすると、落ちるカービィと敵の足場が合わなくなることがあり、その結果として足場に引っ掛かった敵が吸い込まれないまま消滅する。ちなみに敵が消滅するまでの間、カービィは上を向いたまま吸い込みを続ける。
- カービィのきらきらきっず (SFC)
- 名前の登録画面で名前を消す際のアイコンとして吸い込みをするカービィが使われている。
- コロコロカービィ
- 基本アクションとしては使用不可。ルーレット形式でアイテムが貰える?穴からアイテムを手に入れる際に吸い込みを行う。
- カービィのエアライド
- 敵が目の前にいる時にAボタンをプッシュして発動。吸い込んだ敵はすぐに吐き出すかコピーする。
- 星のカービィ 鏡の大迷宮、星のカービィ 参上! ドロッチェ団
- Bボタン長押しでがんばり吸い込み になるが、少しすると疲れて吸い込みをやめてしまう。エフェクトは白の風。
- また、『参ドロ』ではすっぴん時の待機モーションで眠り、夢で見たケーキを吸い込むというものがある。
- 星のカービィ ウルトラスーパーデラックス
- 時間無制限に吸い込みをする。エフェクトは大小混ざった水色の風。
- 毛糸のカービィ
- おはなしのみ登場。メタモルトマトを吸い込んだ。姿が毛糸になってからは、吸い込みを試みても空気が体から抜けてしまうために使用できなかった。
- 星のカービィWii
- 制限時間までなら、「仲間を吸い込んでいる」「がんばり吸い込み中」などの条件下で、吸い込んでもすぐ口を閉じずに吸い込みを続けることができる。また、味方の能力を持ったカービィをがんばり吸い込みで取り込むことで、能力を奪うことができる。
- 星のカービィ トリプルデラックス
- この作品以降、空中で吸い込みを発動している時は少し左右に移動できる。また、この作品では吸い込みを強化したビッグバンという能力が登場。ほか、収集要素のキーホルダーはゲームコイン3枚と交換することでも入手できるが、その際、カービィはゲームコインをすいこむ。
- 星のカービィ ロボボプラネット
- amiiboとの連携で「amiiboすいこみ」なる要素が登場。ほか、収集要素のステッカーはゲームコイン3枚と交換することでも入手できるが、その際、カービィはゲームコインをすいこむ。
- カービィのすいこみ大作戦
- 吸い込みながら向きを変えることが可能。敵を複数吸い込んだり、大きな敵を吸い込んだりすると、「まんぷくカービィ」と呼ばれる姿になる。
- 星のカービィ ディスカバリー
- 吸い込みながら向きを変えたり歩いたりできる。しゃがみガードのボタンを入力していると向きを固定したまま歩くことも可能。また、ほおばりヘンケイするときはコピー能力を持っていても吸い込みをする。
- カービィのコピとる!
- パワー5のノーマルカードとして登場。絵柄違いのプロモーションカードも存在。
アニメにおけるすいこみ[]
アニメ版でも、主人公のカービィは主にフームかブンの指示で吸い込みをすることができる(自分の意思で吸い込んだり、フームの真似をするデデデやエスカルゴンの指示で吸い込むこともある)。アニメ版では吸い込みを行う前に足をばたつかせるというアクションがある。吸い込み開始後、わずかに後ろに下がる。エフェクトは玉虫色のような、CDの裏の光沢のような色をした風で、カービィの口からトルネイド状になっている。周りの木々や実際に吸い込みの対象でないものにも風の影響があるなど、ゲームの時よりかなり強風に描写されている。しかし、アニメ3話でのメタナイト 等、一部のキャラクターは吸い込みをされても全く動かなかった。
スマブラシリーズにおけるすいこみ[]
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは「吸い込み」はカービィとデデデ通常必殺ワザ。相手を吸い込んだ後もう一度Bボタンを押すと星にして前方に発射し攻撃(はき出し)、カービィの場合は下入力を入れると相手の通常必殺ワザをコピーできる(飲み込み)。『X』以降はアイテムを、『for』以降は飛び道具もすいこめる。これらを飲み込むと体力を1%だけ回復するが、爆発するアイテムや爆弾の技を飲み込むとダメージを受けてしまう。また、『SP』ではカービィは一部の飛び道具を吸い込んだ後に星型弾としてはき出せる(もちろん飲み込むこともできる)。デデデは殆どの飛び道具を、吸いこんだ後そのまま吐き出す。なお、スマブラシリーズのコピー能力についてはコピー能力の記事の該当項目を参照。
画像[]
余談[]
- 『初代』の企画段階では舌で絡めとる仕様で考えられていたという[2]。
- 「星のカービィ アート&スタイル コレクション」のp153には、ロボボアーマーが「サイクロンバキューム」というすいこみを基にしたと思しき技を使っているアートがある。
脚注[]
関連項目[]
- コピー能力
- 飲み込み
- はき出し
- ほおばり
- 星型弾
- がんばり吸い込み
- ビッグバン
- スロウ - 吸い込みで敵を捕らえてから投げるコピー能力。
- バックドロップ - 同上。しかしこちらは『夢の泉デラックス』では突進してからの掴みに変更されている。
- デデデ大王 - ボスとしての登場時やスマブラシリーズにおいて吸い込みを使う。
基本アクション 作品別アクション
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