この記事はあべさよりの連載漫画について書かれています。 - 山下たかひろの連載漫画については、星のカービィ プププランドは大さわぎ!をご覧ください。
プププランドは大さわぎ
かっとび星のカービィ <漫画・雑誌・書籍> | |
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『プププランドは大さわぎ』連載第1話より | |
読み: | ぷぷぷらんどはおおさわぎ →かっとびほしのかーびぃ |
著者: | あべさより |
出版社: | 小学館 |
分類: | 連載漫画 |
連載誌: | 小学一年生 |
連載期間: | 1992年度10月号~1992年度2月号(大さわぎ) 1993年度4月号~1993年度2月号(かっとび) |
プププランドは大さわぎ及びかっとび星のカービィは、あべさより作の漫画。1992年から小学一年生に連載されていた。
概要[]
小学一年生で約1年ほど連載されていた、あべさより作の星のカービィの漫画。連載開始としては、さくま良子が92年度10月号に小学二年生で「星のカービィ」を連載開始しており、ほぼ同時期の最初のカービィを題材とした連載漫画の1つ(さくま良子は前月である9月号に4コマ漫画を載せている)。当時はまだ初代『星のカービィ』が出た時期で、キャラクターもあまり居ないため、オリジナルのキャラクターが多数登場する。93年度4月号から題名が「かっとび星のカービィ」に改められ、新しいストーリーで開始された。キャッチフレーズは「たたかう くいしんぼう まんが」。現在単行本化されておらず、読むことは非常に困難。
登場キャラクター[]
- カービィ
- 本作の主人公。明るく元気なさすらいの食いしん坊。ホバリング(空を飛ぶ)やすいこみが出来る。姿をまるまる変える事もある。白目の部分が非常に多く、寄り目なのが特徴。
- ナナ
- 本作オリジナルキャラクター。カービィのサポート役を務める、金髪に青い服のウェイトレス姿の人間。詳細は該当記事参照。
- デデデ大王
- プププランドの食べ物を独り占めしようとしている大王。眉毛が太く、カービィと同じく白目部分が多く、寄り目。体は今みたいに青色では無く、緑を基調としている。唇は鳥のくちばしのようにとても大きく表現されている。鳥のような鼻が描写されることもある。一人称は「おれさま」で、笑い方は「デッデッデッ」。手下にカービィたちを襲わせることもあれば、自ら襲いに行く事もある。ナナを腹の中に閉じ込めた際は、デデデの腹はガラスで出来ているらしく、透明で頑丈だった。
その他キャラクター[]
- じーちゃん
- 92年度10月号。ナナのおじいちゃんで、共にレストランを経営していると思われる。
- ポチ
- 92年度1月号。デデデ城に居た恐竜のような敵。落とし穴に落ちたナナを襲うが、落ちてきたカービィが頭に当たり気絶する。
- デンキウナギ
- 93年度4月号。デデデ大王がばらまき、周囲を感電させた。
- ことり
- 93年度12月号。デデデ大王が差し向け、飛んでいるカービィをつついて落とそうとした。
- デデデ四てんのう
- 四てんのうという名前ではあるが、四てんのうを名乗ったキャラクターは以下の二人のみ。
画像 | 名前 | 特徴 |
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とげとげ女王 | ハイヒールを履いた、豪華そうな緑髪のおねえさん。トゲでナナを苦しめる。かわいい子が嫌い。 | |
ブラックカービィ | 真っ黒色の悪そうなカービィそっくりの敵。カービィを洋式便器に変えた後、自らにピンク色のペンキを塗ってカービィに成り済まし、ナナに近づいた。 |
- とげとげ女王とブラックカービィがやられた話の最終コマは、デデデ大王が額に入れたそれぞれのキャラクターの写真(もしくは絵)に赤いバッテンを書いて悔しがるシーンになっている。93年度5月号と7月号でも、同様の最終コマになっているため、彼ら(グランプルスとポピーブラザーズ[1])を含めて「四てんのう」の可能性がある。
各話あらすじ[]
プププランドは大さわぎ[]
- 92年度10月号
- プププランドにやってきたさすらいの食いしん坊、カービィ。カービィはナナのレストランに入ってカレーライスを食べるが、デデデ大王の子分と間違われ激辛カレーライスを食べさせられてしまう。そうこうしているうちに本物のデデデ大王の子分たちが現れた。
- 92年度11月号
- デデデ大王を倒すために旅に出たカービィとナナちゃんだが、おなかがすいて動けないカービィ。デデデ大王は子分を仕向け、カービィをもっとはらぺこにしてやろうと企てる。
- 92年度12月号
- おいもばたけにやってきたカービィとナナちゃん。ナナちゃんは足が疲れて歩くのを嫌がってしまう。カービィがおいもを食べると体が膨らみ、ナナちゃんを乗せて空からデデデ大王のお城を目指す。
- 92年度1月号
- とうとうデデデ大王のお城に辿り着き、上空からお城に降り立つ。ナナちゃんは罠を警戒するようカービィに注意するが、カービィはスイッチを踏んでしまい落とし穴にナナちゃんが落ちてしまう。
- 92年度2月号
- デデデ大王を探してお城のいろいろな部屋を開けていくと、食べ物がいっぱいの部屋に辿り着いた。カービィは食べ物をぱくぱく食べていると、なにやら硬いものにかじりついてしまう。なんとそれはデデデ大王の頭だった。
かっとび星のカービィ[]
- 93年度4月号
- 村の宝スターロットをデデデ大王が隠してしまった。カービィは自分が取り返すと宣言する。そこにデデデ大王がやってきて、デンキウナギを村に放ちみんなをしびれさせる。
- 93年度5月号
- 怖い顔をした大きな岩が突然現れた。カービィとナナちゃんが疑問に思っていると、突然その岩は喋り出した。デデデ大王の手下だったのだ。(岩の姿はグランプルスそのままだが、名乗ってはいない)
- 93年度6月号
- とげとげの岩だらけの場所にやってきたカービィとナナちゃん。そこにデデデ四てんのうの一人、とげとげ女王が現れた。とげとげの岩に扮していたモンスターは執拗にナナちゃんを狙って刺してくる。
- 93年度7月号
- 喉が渇いたナナちゃんは前に置かれていたジュース(みかんじる)を独り占めする。しかし、飲むとナナちゃんはたちまち眠ってしまった。デデデ大王の子分がナナちゃんをさらうための眠り薬入りのジュースだったのだ。子分はカービィに特別苦い薬をお見舞いする。(子分は特に名前を名乗っていないが、2人組で登場している点からポピーブラザーズと推測できる)
- 93年度8月号
- 尿意を催したカービィは一人でトイレを探す。見付けたトイレに入るとなぜか洋式便器に変身させられてしまう。デデデ四てんのうの一人、ブラックカービィの罠だったのだ。ブラックカービィは体をピンクに塗ってカービィに成り済まし、ナナちゃんを騙そうとする。
- 93年度9月号
- 付録のスーパーミニブックに「スーパーマリオ物語」とともに収録。一年生の漢字が覚えられる内容らしい。ある休みの日、カービィが早起きするとナナちゃんがいなくなっていた。デデデ大王にさらわれたと思ったカービィが城へ行くと、待っていたナナちゃんやデデデ大王、とげとげ女王たちがパーティを始めた。今日はカービィの誕生日なのだった。
- 93年度10月号
- 子分が頼りないからと、デデデ大王が直々にお出まし。デデデ大王はナナちゃんをすいこみ、ガラスで出来たおなかの中に閉じ込めてしまう。更にデデデ大王はビームこぞうをカービィに仕向けてきた。
- 93年度11月号
- 虫歯ができてしまったカービィ。歯医者を怖がるカービィだが、一緒についていってあげるナナちゃん。一方、デデデ大王も虫歯ができてしまっていたが、自分には誰もついてきてくれないと悔しがる。そこでデデデ大王は……。
- 93年度12月号
- デデデ大王のお城までもう少し。ナナちゃんを乗せて空を飛ぶカービィ。そこにデデデ大王が気球に乗ってやってきた。デデデ大王は大量のことりを放ち、カービィの空気を抜いて落とそうとする。
- 94年度1月号
- デデデ大王のお城にやってきたカービィとナナちゃん。床に敷かれた赤いじゅうたんに足を置いたカービィだが、それはエレベーターのおばけの舌だった。
- このお話はページを切り取ってだまし絵を楽しめる仕掛け漫画になっている。
- 94年度2月号
- お城で迷子になってしまったカービィとナナちゃん。そこは大きなピンボール台だった。カービィがピンボール台にもてあそばれている間に、デデデ大王はナナちゃんと結婚しようとする。
トリビア[]
- ドリルやミサイルのコピー能力は当時まだゲームには存在していなかったが、前者は1993年度11月号でアイスとのダブルコピーという形で、後者は1993年度12月号で偶然ながら先駆けて登場した。
- 本来、星のカービィ 夢の泉の物語に登場する宝物はスターロッドの筈なのだが、本作品内では何故かスターロッ「ト」と誤記されている。また、同雑誌の夢の泉の物語紹介記事でも同様の誤記が見られる。
- 92年度3月号・93年度3月号はさくま良子による星のカービィの漫画が掲載。前月号では「らい月は、へいわになったプププランドで、あたらしいカービィにあえるよ!(あたらしいおはなしがはじまるよ!!)」と書かれており、さくま良子によるカービィが平和な世界観であることが分かる。
- 92年度10月号と11月号では著作権表記が「©Nintendo」としか書かれておらず、ハル研究所の表記がない。
- 93年度10月号には漫画本編以外にも「あたまの よく なる クイズ 大コレクション」の一つとして、あべが絵を担当した「星のカービィ パクパクめいろ」が掲載されている。本作オリジナルキャラクターのナナ、とげとげ女王、ブラックカービィも描かれている他、本編未登場のゴルドーやグランクらしきキャラクターも描かれている。
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脚注[]
- ^ ただし、どちらも名前は名乗っていない。
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