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Theater055

シアターの間で見られたアニメのあらすじ紹介

Theater055h

シアターの間で見られたアニメの表紙

ある愛のデデデ』( - あい - )はアニメ『星のカービィ』の第55話のサブタイトルである。初回放送日は2002年11月2日、初回放送の視聴率は4.9%[1]

登場人物[]

メインキャラクター

ほか

魔獣

登場したコピー能力[]

あらすじ[]

ある日いつものようにホーリーナイトメア社から魔獣をダウンロードするデデデ大王。その魔獣は召喚されると同時にデデデの頭に接近してきた。

翌朝、エスカルゴンがデデデへの愚痴と愛情を歌いながら、花瓶を部屋へ運んでいた。その時「愛してる」という言葉に反応してデデデが後ろから現れるが、エスカルゴンが慌てたはずみで花瓶が頭の上にひっくり返ってしまう。エスカルゴンはいつも通り怒られると怯えるが、デデデはなぜか不気味な笑顔でただ「良いぞい、許すぞい」というのであった。そればかりか、自らモップを持ってきて掃除を始めるのである。裏があると疑うエスカルゴンはデデデを小突くが、その拍子にデデデはバラのトゲを踏んで転び、さらに花瓶が頭の上に落ちてしまった。それでもデデデは痛がりこそすれど、怒らずただ「良いぞい」と一言。エスカルゴンはいつも通り怒ってくれと泣きつくが、返事は「全てを許すぞい」のみ。エスカルゴンの困惑の叫びが城内に響いた。

ヤブイに雑な治療をされても、デデデはただ笑いながら許すだけ。途方にくれるエスカルゴンは、村の広場にカービィとフーム達を見つけた。エスカルゴンはそこでデデデの異変について説明する。不気味に微笑むデデデに、一度は「何が困るの?」と返答したフームも流石に気持ち悪いと言わざるを得ない。ブンはデデデカーを蹴飛ばすが、やはりデデデはそれを許した。それを見た子供たち、さらには騒ぎを聞きつけた大人たちまでもがデデデとデデデカーにいたずらを始める。ペンキを塗りたくられても、ピコピコハンマーで次々に殴られても、やはりデデデは全く怒る気配を見せない。さらにガスがデデデカーのブレーキに細工をしてデデデに運転させた。暴走の末追いかけてきたエスカルゴン共々池に落ちてしまうが、それでもデデデは不気味に笑い「わしは全てを許すぞい」というばかり。村人たちは心を入れ替えたデデデを讃えるのであった。

その後怒らなくなったデデデの様子がチャンネルDDDで放送される。怒らなくなった理由をエスカルゴンに聞かれたデデデは、「愛の力」と称しやられてもやり返さない「愛と寛容の精神」の大切さを説き始めた。エスカルゴンはハンマーで時折デデデを殴りつつインタビューをするが、微笑むデデデに違和感を感じ震える。その頃デデデの頭の中では、謎の赤いメーターが沸騰しながら溜まっていた。

その晩、デデデが怒らなくなったことを記念して祝賀会が開かれた。エスカルゴンは住民にハンマーでデデデを殴らせるがやはり怒らない。コックカワサキがいかにも不味そうな肉のソテーを食べさせても、デデデはそれを不味そうな顔をしながらも吐かずに食べた。その裏で例の赤いメーターはどんどん溜まっていく。続けて不味い山盛りのカレーを持ってくるカワサキ。さらに目の敵にしているはずのカービィがハンマーでタコ殴りにするが、デデデは笑って許す。改めて怒らないデデデを疑うエスカルゴンは、魔獣が影響しているかもしれないと考えカスタマーサービスを呼び出した。そこで聞いた話と置いてあったマニュアルによると、どうやらデデデには魔獣が取り憑いていて、それによってデデデは愛情溢れる性格になっているらしい。エスカルゴンは何をしても怒らないことを改めて確認すると話半ばでモニターを切り、今まで殴られた分の仕返しをするためダッシュで会場に戻った。途中、廊下でフームとブン、カービィにぶつかるが、その際に落としたマニュアルを読んでフームは何かに気づく。

その頃デデデは、元々丸い腹がさらに膨れるまで不味い料理を食わされ続けていた。デデデは明らかに苦しみ出し、メーターもさらに上昇する。そこへエスカルゴンがハンマーを握って駆け込み、テーブルが壊れるほどの勢いでデデデを殴った。デデデは目を赤く点滅させながらやはりそれを許す。周囲の制止も聞かずに何度も殴っていると、フームたちが焦りながら現れる。そこでフームがエスカルゴンに明かしたのは、「何をされても怒らないがやられた分だけ怒りのパワーが溜まる」「そのパワーが許容量を超えると爆発する」という真実だった。メタナイトも颯爽と現れ、限界が近づいていることを伝える。デデデの頭の中のメーターはとうとう溜まりきってしまった。

ついにデデデが鬼の形相で怒った。エスカルゴンはハンマーをカービィに持たせ責任を押し付ける。デデデはカービィを追いかけようとしたが滑って転倒。その時眉間から魔獣が飛び出た。煙に包まれて現れたのは魔獣トゲイラ。愛と寛容の性格を見せかけに怒りのパワーを蓄え、非常に強力になっていた。カービィはトゲイラのトゲのミサイルに吹き飛ばされてしまう。負けじとトゲからニードルをコピーし応戦するが、追尾性能つきで弾数も多いミサイルには歯が立たない。フームは何かをひらめきワープスターを呼んだ。カービィはなんとかワープスターに乗り、同じくトゲを飛ばしてミサイルを相殺する。

激しい空中戦の中、デデデが目を覚ました。デデデをおだててなんとかやりすごそうとするエスカルゴンだが、デデデは「酷い目に遭わされた気がする」と疑う。その時フームが「このハンマーに聞いてみるといい」と告げ口し、ついに今までの行いがバレてしまった。

一方、トゲイラとの交戦を続けるカービィ。トゲイラは全身のトゲを発射しカービィを襲う。カービィはこちらを追尾してくるミサイルを大回りに誘導し、次の攻撃の準備をするトゲイラの目前で急に方向転換をした。曲がり切れず勢いそのままに飛んできたトゲに貫かれ、ついにトゲイラは絶命し大爆発。溜め込まれた怒りのエネルギーで爆発は続き、やがてそれは美しい花火と変わった。それに村人たちが見とれている一方で、デデデは仕返しをすべくエスカルゴンを追い回していた。ハンマーでボコボコに殴られてむしろ嬉しそうな発言をするエスカルゴン、それならさらにキツい一撃をお見舞いしようとハンマーを振り回すデデデの元通りの追いかけっこをみて、村人たちは皆笑っていた。

次回予告の台詞[]

デデデ(以下デ)&エスカルゴン(以下エ):(デ)おお、エスカルゴンよ!ビューティフルな朝ぞい!(エ)どこがビューティフルでゲス!?カービィは邪魔で、税金は入らない、飯はマズい、顔も悪い!最悪でゲしょーが。(デ)しかし、エスカルゴン。(エ)なんでゲス!?(デ)愛は全てに勝つぞい!(エ)はい?陛下、大丈夫?次が思いやられるでゲス…。

海外でのサブタイトル[]

言語 名前 意味・由来
英語 Sweet and Sour Puss
甘酸っぱい愛[2]

備考[]

  • さくま良子版星のカービィにも、似たような回がある[3]
  • 93話で、デデデを懲らしめるための偽のカービィの葬式の後、カービィが生きていると知ったデデデは泣きながら「良いぞい良いぞい、許すぞい!」と言っていた。
  • ピコピコハンマーでデデデを次々に殴るシーンの村人の順番は以下の通り。なお、注記がない限りピコピコハンマーで殴ったものとする。
殴った
キャラクター
その他備考
ガング -
コックカワサキ -
ペースアップ
レン -
ボルン -
タゴ -
ブン 素早く何度も殴っていた
イロー 殴らず顔に蹴りを入れた
ハニー -
ホッヘ ゴルフバットを振り回して殴った
キュリオ -
ヤブイ -
さらにペースアップ
メーベル 水晶玉を脳天に落とした
サモ -
ビブリ -
モソ -
ロロロ&ラララ 二人ともハンマーを持っていて、交互に何度も殴った
カービィ 溜めて重い一撃を放った

名台詞・迷台詞[]

  • 「いつでもトゲトゲいらいら鬼〜のデデデ〜♪でも本当はつらいよ、エ〜スカ〜ルゴン。デデデデンデデン♪笑って失敗ご〜まかし、責任押〜しつけ、ホント、自分、勝手〜♪でも愛してるよ、陛下♪」(エスカルゴン) - 「カービィ★マーチ」の替え歌。海外版でのこのシーンの台詞は、OPとは別物。
  • 「陛下〜、いつものように怒って?怒ってくれなきゃ、イヤっ、イヤっ、イヤっ、イヤン♡」(エスカルゴン)
  • 「あ、ダメ!それダメよ、おい!」(エスカルゴン)
  • 「愛の力ぞい」(デデデ
  • 「やられる度にやり返していては、いつまでたっても憎しみは終わらないですぞい。踏まれても、殴られても、殺されても、全てを許す愛と寛容の精神が世界を救うのですぞーい!」(デデデ)
  • 「仕返しだー!今まで殴られた分倍返しでゲスぞー!」「えへへへへ。遂に私の天下が来たでゲスよ。絶対、ゼーッタイの保証付きでゲス!」(エスカルゴン)
  • 「はぁーっ、この快感!陛下はもう私のモノ!今こそ1000倍で返す絶好のチャンスだ!」(エスカルゴン) - 食事中にハンマー攻撃したのは、カービィと彼のみ。
  • 「愛と寛容は見せかけだった。怒りのパワーを蓄えるための。」(メタナイト)
  • 「いやぁ、陛下に殴られるのは爽快でゲス」(エスカルゴン)

脚注[]

関連項目[]

外部リンク[]

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